100年夢庭日記

築100年超の古民家に住む猫のつぶやき

モミの木を探せ

慌てんぼうのサンタクロースが、クリスマスプレゼントをたくさん届けてくれたんだって。包みは全部で4つ。4つも!やったー♪

内1つは、一番最初に10月中に届いたものだから、同居人が自分が注文した物かと思って、間違えて開けてしまって、そしたら可愛い真っ赤なダウンジャケットが入っていたんだって。

実は今回のサンタさんの正体は、イギリス在住の、隣人のお母さん(同居人からするとお義母さん)。事前にお届け物のことを知らせてくれてたのだけど、一番目と二番目の包みは国内のメーカーさんからの発送だったから、気がつかなかったんだって。

赤いジャケットの包みを開封した後、これってもしかして…と思った同居人は、早速イギリスに確認。やっぱり送り主はお義母さんだったとわかったので、二番目の包みは開けずにクリスマスまで保管。三番目と四番目の包みは海外発送だったからわかりやすく、事前に聞いていた、クリスマス飾りが入った三番目の箱のみ開封。四番目の包みはクリスマスのお楽しみに。

さて、その三番目の箱。開けると、中にはティッシュで丁寧にくるまれたレトロなクリスマス飾りがたくさん!これはお義母さんが長年収集してきた、思い出のつまった大切な物なんだって。私も興味津々で一緒に見てたけど、私はお飾りについてる金色の紐の方がどうしても気になっちゃった。

さて、このクリスマス飾りをどこに飾るか?最初は庭の「モミみたいな木」に飾ろうと思ってた同居人。「ついでに白系の電飾を買い足して、お庭をライトアップしようかな~」と言ったら、隣人が大反対。「ここは田舎だからクリスマスのライトアップなんか誰もやらないし、そんなに目立つことしたら近所の噂になる。それに和風の家に全然合わない!」と主張。

で、結局、いただいた電飾にはindoor onlyと書いてあって、外には飾れないと判明。木製のレトロな飾りも、雨風にさらしたら傷みそうだし、そうなると室内で飾れる鉢植えのモミを買った方がいいか…ってつぶやいて、早速ネットを調べはじめた同居人。その結果、本物のモミの木が、最安値で5000円くらいからあることがわかったんだって。さあ、どうする?

 

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クリスマスカードを良く見ると…

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こんなところに私が!

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珍しいデザインのお飾りも

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ライトアップ~♪

この家の歴史・その①

今日は隣人のリクエストに応えて、今住んでいるこの古民家の歴史を書こうと思ってるんだって。…とはいえ、よくわからないことの方が多いから、不動産屋さんから聞いたこととか、近所の人たちが教えてくれたこととか、自分で蔵から見つけた資料とかからわかったこととか、そういうのを総合して書いてみるらしい。

さて、この家(母屋)の登記は昭和26年。つまり登記簿上は、まだ築70年くらいしかたってないことになるんだって。でも、近所の人の話によると、この家はもっとずっと前からこの場所に建っていたらしい。

ちなみに、母屋から駐車場をはさんだ西側にある蔵と、母屋のすぐ南側にあった小屋(3年前の台風で壊れたから撤去しちゃって、今はもうない)が大正7年には作られていたことがわかってるから(小屋を撤去後、建物滅失登記をしに行った時に判明)、母屋もそれと同じかそれより前に建てられたと考えられるんだって。仮に大正7年だとすると、築102年ってことになる。だけど、正確なことはわからないんだって。

ちなみに、近所の人の話によると、以前は母屋のすぐ西側にもう一つ蔵があったらしいけど、それを潰して今の駐車場になったらしい。母屋は、南北に伸びた細長い長方形。その西側は全部お庭だから、もしその蔵が今もあったなら、敷地の南側と西側が開けていて、あとは母屋と道路に面した二つの蔵でL字型にお庭を囲むみたいな、そんな作りになっていたってこと。

ちなみに、母屋とお庭の大きさの比は1対8くらいで、圧倒的にお庭が広い。なぜこんなに変わった作りなのかというと、それには、この家が誕生した理由が絡んでいるらしい。この続きは、またいつか。

ところで、同居人が今回初めて知ったのは、「閉鎖登記簿」。手数料600円を払えば、昔の登記簿(コンピューター化する前の紙の登記簿)で築年数を特定できるかもしれないってこと。でも、あまりに古い建物の場合は、それも廃棄されている可能性があるんだって。これを隣人に教えたら、絶対見に行くだろうな…それくらい、この家の歴史に興味津々な隣人。そして、ご近所の人たちも、昔のこの家の事について、すごく詳しいし。歴史はロマンだね!

 

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私のおうち

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ホテイアオイとモミジの共演

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まだ冬眠していない小さなカエル

朝のお届け物

最近ますます起きる時間が遅くなってきた同居人。理由は、私が朝たたき起こしに来て、そのあとお布団を出たり入ったり、体の上に乗って踏み踏みしたり爪をたてたりするもんだから、全然ゆっくり眠れないから…とか言うけど、本当は寒くてお布団から出るのが嫌なんでしょ?

同居人が11時を過ぎても起きてこないときには、私は寝室にお届け物をすることにしてるの。それはライオンの人形。このライオン、もとはといえば、隣人が誰かからプレゼントされたパソコン用のキーボードクリーナーだったんだけど、私があまりにも何度もくわえて持ち出すものだから、隣人が私にくれたの。

猫が飼い主にお届け物(おみやげ)をする理由は諸説あって、狩りの成果を誉めてもらいたいとか、狩りが下手くそな人間(飼い主)にご飯を恵んであげているとか、狩りの方法を伝授してくれているとか、安全な場所に獲物を運んできたとか…でも私の場合は、あまりに同居人が起きてこないから、これを受け取って元気だしてにゃ!って思ってやってるの。

ちなみに、以前私たちが住んでいたお家は2階が寝室で、最初は私も一晩中出入り自由だったんだけど、そのうち寝室から閉め出されちゃったんだよねー。なんでかというと、私がお風呂場の脱衣場の洗濯かごの中から、濡れた体を拭き終わった後の湿ったタオルを何本も寝室にお届けしたから。

朝、同居人が起きたら、お布団のまわりをぐるりと湿ったタオルで囲まれていて、「呪術的な何か」を感じたらしい。たしか、最高に運んだ時は一晩に7本だったかな。寝室を閉め出されたあとも、寝室の前とか途中の階段とかまで、せっせとタオルをお届けしていた私。あれは、半分趣味みたいなものだったかな。

タオルのときもそうだったけど、ライオンが毎朝寝室に届けられると必ず「ありがとう」って言って拾い上げてからリビングに戻す同居人。そんなに喜んでくれるなら、またこれからもいっぱいお届けしちゃうよ!

 

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面倒くさがり考

最近、マイナンバーカードっていうのをゲットした同居人。市役所の人たちがわざわざ職場に出向いて作ってくれるっていうから、かつては国民総背番号化とかって叩かれてたよな~と思いつつも、同僚たちにつられてなんとなく作ったんだって。

その後職場で、マイナンバーカード作成のご褒美(?)でもらえる「マイナポイント」をどう使うかの話になって、「なにそれ??」となった同居人。そう言えば、カードと一緒にポイントがどうのこうのという紙が入ってたけど、読むのも面倒だから封筒ごと速攻捨てちゃったな…それをそのまま同僚に言ったら「うそでしょ?えーーーっ?!」と驚かれてしまった同居人。

基本的に、アナログ人間&面倒くさがりやの同居人。クレジットカードとかお気に入りのタイ料理屋さんのポイントは貯めてるけど、それ以外のポイント還元やPayPayとは縁遠い暮らし。その一方、「着物でイベントに来たら、厚揚げをもらえるよ」っていわれたら、喜んでお着物を着ていくから、お得なことは好き。

つまり、お得な話にのっかるかどうかの判断の分かれ目は、同居人的に手続きが面倒くさそうかどうかってことみたい。冷静に考えたら、PayPayにした方が厚揚げ一枚もらうよりも金額的にはるかにお得だし、携帯に情報打ち込む方がお着物着るより早いんだけど、そういう問題じゃないんだって。

最近では、過去の出張がGO TO トラベルに該当するから事後手続きをするように旅行会社から案内が来たけど、スルー。コロナの給付金は隣人に手続きを丸投げ。GO TO イートも興味なかったけど、同僚の強いおすすめで、これまた隣人に手続きを丸投げ…

世間の皆は、ちゃんと時代についていってお得生活を謳歌しているのに、面倒くさがってばかりの自分を反省した同居人。それで、「マイナポイントをau Payに入れる」っていう、同居人にとっては究極に面倒な手続きをやってみたんだって。ついでに、初めて「au Payで」って言って買い物したり、チャージをしてみたりしたんだって。感想は?って聞いたら、「便利。でもやっぱり手続きは面倒だった…」だって。はぁ。先が思いやられるけど、とりあえず今日はよく頑張りました!

 

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雨の夜のほっこりおつまみ

今日は一日中、雨が降ったり止んだり…まさに北陸のお天気。この灰色のどんよりした空の下に灰色の日本海の荒波があって、その海底に蟹がワサワサいると思うと、なるほど納得!沖縄の青い空と青い海には憧れるけど、やっぱり美味しい蟹にはこの北陸の灰色が欠かせないよね、って同居人は思うんだって。

雨のお庭は葉っぱが濡れて綺麗!今朝はギボウシが黄色に変化。それに、ユキノシタも所々赤く紅葉していたんだって。どちらも、春には山菜天ぷらにして食べていた植物だけど、秋にこんな色に紅葉するなんて知らなかったらしい。

さて、今日の同居人の夜のおつまみは、先日甘酢に漬けた赤ズイキと、石狩鍋の時に使っただし昆布の醤油漬け。赤ズイキはちょっと酸っぱくなりすぎたけど、食感はショキショキで良い感じ。だし昆布は刻んで、お醤油と七味で和えただけのものだけど、味が染み込んで◎

ちなみに、今日の隣人は潮汁を作ったらしいけど、その時使っただし昆布は迷わず捨てちゃったんだって。もったいないなー!お茶にもお酒にも合うおつまみになるのに。

熱いほうじ茶と昆布で、身も心もほっこりした同居人。今日はいつもよりちょっと早く寝るとしますか、だって。雨音を聞くとやっぱり眠くなるんでしょ?じゃあ、私もそろそろ寝ますかね。

 

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ギボウシ

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ドウダンツツジ

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ユキノシタ

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幻の開高丼

蟹が解禁となり、毎日テンション高めの同居人。いや~、楽しみがあるっていいね!まだ11月とは言え、やっぱりお高いものだからそうそう簡単には食べられないけど、スーパーで蟹を見るだけでもワクワクしちゃうんだってさ。

なにしろ、小学生の時に親の都合で東京から北陸に引っ越すことになった際、家の柱にしがみついて「私だけ東京に残る~!」って泣いてたくせに、「向こうに行ったら毎日、蟹が食べられるかもよ~」って親に言われたらすんなり引っ越しちゃうくらい、無類の蟹好き。

さて、そんな同居人がここ数年ぜひ食べたいと思っている蟹料理があるんだって。それは、作家の開高健氏ゆかりの蟹料理で、その名も開高丼。これは、ご飯二合に対して、セイコガニ=雌の越前蟹(松葉蟹)を八杯も使った贅沢かつ巨大な丼。大食漢だった開高氏は、これを一人でペロリと平らげたみたいだけど、普通の人には無理だから、だいたい2~4人でシェアするのが通例らしい。

資源保護のため、越前蟹の雌は約2ヶ月間しか捕ったらダメだし、一杯の丼を作るのに多大な労力がかかるから一日に提供できる数にも限りがあって、とにかく予約をとるのが難しいんだって。案の定、今年もあっという間にお食事は完売。泊まりで食べるならまだ何日か空いていたけど、お値段が…

そんなこんなで、泣く泣く今年も諦めた同居人。諦めれば諦めるほど、開高丼への期待はさらに膨らんでしまうんだって!ちなみに、大きな雄の越前蟹は確かに食べごたえがあるけど、小さな雌の方が身の甘味が強くて、さらに濃厚なオレンジ色の内子と、プチプチした食感の外子がついてくるからお得!お値段も雄に比べるとだいぶ安いから、地元の人はほとんど雌ばかり食べるんだって。

いろんなお店で、雌の蟹の身と内子と外子を使った丼があるけど、開高丼を名乗れるのは福井県にある海辺の宿「こばせ」、ただ一軒だけ。開高氏は雌の甲羅の中身を海の宝石箱に例えて、「これをどんぶり鉢でやってごらんなさい」とすすめてるんだって。思わずよだれが…幻の開高丼、きっといつか会おうね!

 

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去年食べたセイコ丼(開高丼ではない)

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重ね煮、最高♪

最近手抜き料理ばかりだったけど、今日は久しぶりにちゃんとしたご飯を作った同居人。ちゃんと作ろうと思った理由は、隣人の様子がちょっとおかしかったからだって。いつもは何も言わなくても庭仕事を頑張るのに、雨が降ってるからって午前中いっぱい寝続けて、午後からも寝てしまって、夕方に雨は止んだけど起きないから、結局、隣人の車の冬タイヤ交換もできないまま、夜に。晩ごはんの買い物に誘っても、疲れがたまってるからってついてこず…

そういえば、隣人はここ数日出張だったんだけど、出張中は仕事関係の特殊な施設に籠りきりで、コンビニのご飯ばかり食べていたんだって。同居人もかつては仕事優先の不規則生活で、三食コンビニという日もあったけど、反省して、今では時々おやつを買いに寄るくらい。

さて、今日作ったお料理は、メインが石狩鍋。生鮭にキャベツ等の野菜をたっぷり、そしてそれをまとめるお味噌とバターのスープ!小鉢には、ナメコのミゾレ和え。初めて漬けた大根のぬか漬けも上々の出来映え。

そしてデザートは、サツマイモとリンゴの重ね煮♪これは、はてなブログのおやつ特集にあったレシピを見て、思わず作りたくなったんだって。薄くスライスしたサツマイモとリンゴを重ねてお鍋に入れて、お砂糖とお水を少し投入して煮るだけ。仕上げにバターとラム酒を投入。リンゴの皮はあえて剥かないのが同居人流。色が綺麗だからね。10分くらい煮ればできちゃうけど、すごく美味しかったみたい。

リビングに広がるリンゴの甘~い香り…隣人も、また明日から少し元気になるといいね。二人して私の餌代を稼いでくれて、どうもありがとね!

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君の名はユスラウメ

昨夜のブログの3枚目にある紫色の実は何だろう?と思って調べたら、ヤブランの実だということが判明。寒くなるにつれ、ヤブランはこの実を一つずつ地面に落としていくけど、だいぶ後までつやつやの実をつけたまま残るらしい。実の可食部は極端に少ないけど、ちょっと甘いから、小鳥の食糧になってるんだって。ふむふむ…じゃあ、食べてみるか。マムシグサの実は無理だけど、こっちはちょっと美味しそうだし。

そう思って、食べてみた結果は、ほんのり甘いけど、カスカスだったらしい。小鳥さんは、こういう実を食べてるのね…と感心しつつ、ワイルドストロベリーでお口直し。ついでにムカゴもとろうと思ったけど、隣人が草むしりを頑張りすぎたせいか、あまり見当たらず。去年はムカゴご飯ができるくらいたくさん採れたのに。

ところで、ヤブランの実のことを調べている時に、思いがけない収穫があったらしい。同居人が子どもの頃に、近所のお庭にあった綺麗な赤い実を一粒つまんだらとても美味しかった思い出があって、その赤い実の正体が全然わからなかったんだけど、今回実のなる植物を改めて調べていたら、思い出の実とそっくりの画像が出てきて、ついに名前がわかったんだって!

植物の名前はユスラウメ。漢字で書くと山桜桃梅、または梅桃、梅桜、桜桃など。乳白色の実をつけるタイプと、赤い実をつけるタイプがあって、同居人が昔一粒食べたのは後者。育てやすくて、そんなに背も高くならない、中国原産バラ科の落葉低木。うまくいけば6月くらいにたくさんの実をつけて、生食以外にもジャムや果実酒にできるらしい。

同居人としては、ユスラウメをぜひぜひお庭に植えてみたいと思ったんだって。自家結実性があるみたいだけど、念のため2本。赤と白を植えたら、きっと可愛いだろうな~。植えるスペースがあるかは別にして。

小学校の帰り道、食べて♪と綺麗な赤い実に言われた気がして、こっそりつまみ食いして以来、ずっと気になっていた君の名は、ユスラウメ。また近いうちに、お庭で再会できるといいね!

 

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ダッチオーブンと初雪

今日は、2階にある私専用のテントに、ヒーターを入れてもらったの♪もう11月になったし、もうすぐ蟹も解禁になるしね~、って。やったー!

ところで、お仕事に行く前に同居人がたまたま見ていたTVに、ダッチオーブンが登場。常日頃からダッチオーブンに憧れている同居人は、思わず見入っちゃったんだって。ダッチオーブンって、キャンプで使う鉄のお鍋で、蓋の上に炭を載っけて、上下から蒸し焼きにできたりするの。焼くだけじゃなくて、もちろん炒めたり茹でたりもできるから、万能鍋なんだってさ。

ところで、キャンパーでもない同居人がなんでダッチオーブンにそんなに憧れているかというと、学生の頃に、たくさんの子どもたちの集まりに参加していた時期があって、ある時、子どもの親御さんでキャンプ好きなお父さんが、ダッチオーブンで焼いたチキンを鍋ごと持ってきてくださったんだって。

そのチキンの、ビックリするくらい美味しかったこと!チキンのまわりに並べられたサツマイモや玉ねぎにも、旨味が染み込んで、お肉と野菜の美味しさが極限まで引き出されてる気がしたんだって!

現在、庭での焚き火がなんとなく禁止になって、「夜中の3時くらいに燃やせば問題ないよ。みんなやってるし」とか近所の人にこっそり助言されつつも、なかなか勇気が出ない隣人と同居人。バーベキューくらいなら許されるよね?来年の夏にはぜひお庭でやってみたいなって思うんだって。私も鶏肉なら食べられるから、その時はちょっと欲しいなー。

ちなみにそのダッチオーブンのお父さん、普段の職業が公民館だったか児童館だったかの館長さんで、レトロな巨大かき氷機もわざわざ職場から借りてきて、デザートのかき氷を皆にふるまってくださったのだけど、これまた絶品だったんだって!

それ以来、いろんなかき氷を専門店に食べに行ったけど、後にも先にも、あの美味しさに並ぶかき氷はないんじゃないか?と思うほど、すごかったそうな。いつか古民家カフェをやるときには、ぜひかき氷をメニューに入れたいと思っている同居人。せめて、あのレトロな業務用かき氷機が手に入れば…と思って探したら、あった!名前は初雪☆よい名前ですね。

ダッチオーブンに初雪…隣人から、いつ使うの?とつっこまれそうなアイテムばかりだけど、大丈夫?って私が聞いたら、大丈夫、大丈夫。この2つがあれば間違いないから、と同居人。それにしても、あの時のみんな、特にダッチオーブンと初雪のお父さん、元気かなあ…

 

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ルリタマアザミ(別名:エキノプス・リトロ)

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ヤブラン

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ダリア

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赤葉千日紅(別名:アルテルナンテラ・レッドフラッシュ)

黒部の紅葉

最近朝がめっきり寒いから、目が覚めたらすぐに廊下のドアを開けて同居人の寝室の前まで行って、ちょっと扉をカリカリして開けてもらって、すばやくお布団に潜り込むのが日課になっている私。同居人も寒いから、廊下の私の気配をすぐ察知して開けてくれるの。お布団に潜り込む時にはもう嬉しすぎて、もみもみとゴロゴロが止まらない!

この寒さで、全国的に一気に紅葉が進んでるみたいだけど、我が庭の中央にある、大きなドウダンツツジはどうも発色がイマイチ…夏に植木用のバリカンを買って、嬉しくなった隣人がまあるくするためにたくさん刈り込んだのだけど、それも影響してる?

樹形を整えようと思うと剪定しないといけないけど、やり方やタイミングが難しくて、花がうまくつかなかったり表面の葉っぱが削られて紅葉がイマイチになったりするから、難しい。同居人と隣人は、通信教育で庭園管理士の資格をとる話もしてるけど、とりあえず、やってるうちにだんだんうまくなるといいね!

紅葉と言えば、嵐山とか神護寺はじめ京都のお寺が有名だけど、同居人としては、富山県の黒部峡谷の紅葉が好きなんだって。黒部峡谷にはトロッコの沿線に秘湯が点在していて、この時期には各駅から宿までずっと錦のカーペットが続くんだってさ。例年11月の下旬には雪のため閉山しちゃうから、閉山前の最後のお楽しみ…だけど今年は行けそうにないのが、残念なんだって。ちなみに、新緑と山菜の時期の黒部峡谷も大好きらしいんだけど、それはまたいつか。

そんな黒部峡谷の秘湯の一つに黒薙(くろなぎ)温泉があるんだけど、そこの内湯には、同居人がずっと心惹かれる詩が飾られているらしい。田中冬二氏が黒薙温泉を描いた詩。

ぢぢいと ばばあが
だまつて 湯にはひつてゐる
山の湯のくずの花
山の湯のくずの花

ちなみに、作家さんのお名前は冬っぽいけど、くずの花の季節は秋。同居人の想像では、昼下がりの情景。こんな、ぢぢいとばばあに、かねてからとっても憧れている同居人。たった四行だけど、心がポカポカあたたまるね!

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マムシグサの戦略

昨夜ついに、雨に混じってバラバラとアラレが降る音が聞こえてきたらしいよ。でも5分ぐらいで止んじゃった。雷はまだだけど、先にアラレがちょっと予行演習的に降ってみた感じ?このあたりでは、「ブリ起こし」っていうすごい雷がまず鳴って、そのあとにアラレが降ってきて本格的な冬が始まるのがいつものパターン。私は北陸地方の雷、強烈すぎて苦手だな~。だって、雷で地面が地震みたいに揺れるんだもん…

ところで、昼間お仕事前に同居人がお庭の見回りに行ったら、マムシグサが地面に倒れていたんだって。実が重すぎたのかな。まあ、球根部分は地中に残ってるから、また春になったら突然生えてくるんだろうな。

マムシグサの実を良く見ると、熟した実が所々なくなっているから、もしかしたら小鳥がついばんだのかも。そう、マムシグサは基本的に有毒植物だけど、ねっとりと熟した実は小鳥たちの食糧になるらしい。相変わらず、同居人はつまんでみようとは思わないらしいけど。

あれは、オパ(うちの庭に遊びにくる雄のキジ)がよく庭にパトロールに来ていた頃だったから、今年の3月くらいかな…初めて庭にマムシグサを2本発見。地面からにょきっと伸びた芽は、細いタケノコみたいで、食いしん坊の同居人は、なんか柔らかそうで美味しそう♪と思ってあたたかく見守っていたんだって。(…食べなくて良かったね!)

ところが、4月の終わりには突然花が咲いていてビックリ。結局、タケノコとは似ても似つかないミステリアスな形状の植物になっていて、当初は名前も不明。隣人もまだ植物同定アプリを入れる前だったから、どうしても正体が気になった同居人が、花の形を手がかりに調べたんだって。

花は、見かけが水芭蕉やカラーみたいな形で、どうやらサトイモ科?とあたりをつけたら、サトイモ科テンナンショウ属の仲間だと判明。ただ、テンナンショウ属は種類が多すぎて、そこから先は写真と見た目の比較から、マムシグサ?と思ったらしい。茎のまだら模様がマムシに似てるとか、花の形が鎌首をもたげたマムシに似てるとか。

で、このマムシグサ、性転換する植物で、最初は花は咲かず、次に雄花が咲いて、状況に合わせて雌花が咲くらしい。うちのは一本は雌花で、もう一本が雄花。「小鳥」が種を運んできて、「至近距離」に「雄花」と「雌花」。受粉させるために、虫を惹き付ける匂いをだしてまず雄花に誘い、花の下部の隙間から外に出たら今度は雌花に誘導。雌花の方は、一度入ったらもう出られない構造になってるから、虫は出口を探して歩き回り受粉させ、花の中で息絶える…食虫植物ではないけど、同居人としては、ちょっと怖い頭の良さを感じてしまうらしい。

これだけ戦略的で意思の感じられる植物だから、もしかして、小鳥たちも操られているんじゃない?だから、同居人は本能的にこの赤い実を警戒してるんだって。ちなみに、マムシグサの球根は、飢饉の時には救荒植物として毒抜きをして食べられたり、アイヌの人にも毒としてあるいは食糧として利用されていたらしい。うちの庭には同じく救荒植物で毒のあるヒガンバナもあるから、飢饉の時も安心。あ、操られてる?!…いや、でもそれは相当な飢饉だから、そうなる前に、もうちょっと普通に美味しい植物をいっぱい植えておきたい…と改めて強く思ったんだって。賛成~!

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雨音を聴きながらタヒチを思う

ヘルマン・ヘッセ氏の何かを昔読んだ気がしつつ、いっこうに思い出せない同居人は、今日の雨音を聞いて突然閃いたらしく「なんか、タヒチ島が舞台のやつだっけ?その小説のタイトルもわからん…」ってブツブツ言いながら、調べはじめたよ。けど、それは結局『月と6ペンス』っていう、全然違う作家さんが書いたものだったんだって。サマセット・モーム氏ですね。サマセット・モーム、ヘルマン・ヘッセ…リズムが似てる?

ちなみに、『月と6ペンス』の中身はほとんど忘れちゃたらしいんだけど、同居人が好きな画家ゴーギャン氏をモデルにした小説で、南の島のスコールの描写が素晴らしくて、雨の匂いや音がリアルに迫ってくる感じが好きなんだって。

ちなみに、サマセット・モーム氏は、ティアレの香りを嗅いだ者は必ずこの島に戻ってくる、って言ったらしいんだけど、ティアレってどんなお花でどんな香りなんだろう。同居人が調べてみたら、ティアレ・タヒチというお花に行き着いたみたい。葉っぱもお花もクチナシに似てる…と思ったら、やっぱりクチナシの仲間で、ハワイや日本でも咲くことは咲くけど、タヒチのものとは香りが違うらしいよ。タヒチの人にとっては特別なお花で、国花なんだってさ。

それと、タヒチを題材にした小説を調べた時に、ちょっと気になる小説も見つけたらしいよ。村山由佳氏の『ありふれた愛じゃない』。これは恋愛小説らしい。同居人は桐野夏生ファンということもあって、普通の恋愛小説っていうのはあまり読んだことないらしいけど、たまにはいいかも…

強烈な日差しと豊かな色彩が溢れるタヒチだから、普段の生活で曖昧になってる自分の心や生き方が、くっきりはっきりと浮かび上がる感じ?もしかしたら、新鮮なウニを割って海水で洗って食べさせてくれるような男性が出てきて、あのティアレ・タヒチも登場するかも!

同居人は心身が疲れると、南の島の物件探しをやって癒されているらしいんだけど、南の島に惹かれる気持ちはいつかタヒチに通じるかもね。ちなみに、今まで一度もタヒチに行ったことがない同居人だけど、親友が新婚旅行でタヒチに行った時にお土産で買ってきてくれた貝の指輪を大事にしてるんだって。いつか本当にタヒチに行けたらいいね!

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カナクギとカミソリ

なんとかという植物同定アプリを使っている隣人から連絡がきて、同居人が「名前がわからない」と言っていた赤い実をつける木の名前を教えてくれたらしいよ。便利な世の中だね!

それによると、一つ前のブログのススキの背景に写っていたのはカナクギノキ。その次の写真の、ちょっと赤く紅葉した葉っぱと赤い実が綺麗な木は、ニシキギだって。なるほど、なるほど…名前覚えられるかな。

カナクギノキは、日本唯一のクスノキ科の落葉高木なんだって。名前の由来は、鉄釘(カナクギ)から来ているという説と、鹿の子(カノコ)から来ている説があるみたい。箪笥を作るときにこの材を釘として用いたとか、木の樹皮を鉄釘に例えたとか、樹皮の模様が鹿の子柄だからとか、どの説が正しいのかは不明。この木は実際には民芸品や楊枝に使われるみたい。

ニシキギは、その名の通り錦のような紅葉が美しいから。最大の特徴は、古い枝にびっしりとつく「翼」のような樹皮。この翼がカミソリみたいに見えるからカミソリノキという別名もあるらしい。たしかに、わかる!

数年前、同居人は近所の庭で、カミソリノキ(ニシキギ)にとりついて、カミソリ部分をお家に利用したミノムシたちを見たことがあるんだって。カミソリ部分は結構パーツとしては大きいから、面白いミノムシになるんだって。それで、うちの木にもミノムシが取りついていないか調べたけど、一匹も見つからなかったらしい。

さて、この勢いで、あの小学生の時に一粒だけつまみ食いした美味しい赤い実の正体もわかるといいと思って色々調べたのだけど、やっぱりわからないらしい。一応、候補はレッドカラント(フサスグリ)。赤い実は透明感があって見た目が似ているけど、房状にたくさん実がなるらしいから、それはちょっと違うかな~と思ったり。とりあえず、レッドカラントを食べたらわかるかもしれないし、自家結実性があるそうなので、いつかお庭に植えてみたいと思ったんだって。

ちなみに、レッドカラント(フサスグリ)のスグリは、漢字では酸塊と書くらしい。生で食べると酸っぱいんだって!でも、甘く煮詰めてソースにすると、お肉料理に合うらしいよ。やってみたいね!

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赤い実いろいろ

うちの庭には今、赤い実がいろいろなってるんだけど、ほとんど名前がわからないらしい。一番たくさんあちこちに生えてるのは南天で、それはさすがにわかるけど、あとのがわからない。

小学生の時に、都内の住宅街に住んでいたんだけど、近所のお庭にちょっと透明がかった真ん丸な赤い実がなっていて、食べて♪と言われた気がして、見た目もとても美味しそうだったから一粒つまんで食べたら、やっぱり想像通りの美味しさだったのだけど、それもいまだに何の木かわからないらしい。もしわかったら、このお庭に植えたいんだって。

赤い実と言えば、昔住んでいた家の向いにグミの木が生えていて、一年に一度その実をいただけたのだけど、味はともかく、実の形や色がとても綺麗だったから、ネットでビックリぐみの木というのを買って植えたらしい。まだ小さな木だけど、急激に伸びてきてるから来年あたり実るかな?

そうそう、マムシグサも実の赤色がどんどん濃くなってきているけど、これは有毒だから絶対触ったり食べたりしちゃだめ!それでも世の中にはチャレンジャーがいて、熟した実や根っこの芋部分を食べてる人もちらほら…普段は食いしん坊で好奇心旺盛な同居人だけど、チャレンジャーたちの文字通り痛々しい玉砕ぶりを読むと、さすがに食べてみようとは思わないらしい。

というわけで、普通に食べられる赤い実は今のところ我が庭にはなさそうだけど、赤い実ってなんだか見ているだけで可愛いな~!

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「家」+「庭」

今日は、お仕事関係の偉い先生とご馳走を囲んで、ありがたいお話を聞いてきたとかで、身も心もお腹いっぱいな様子で満足そうに帰ってきた同居人だけど、しばらくして、ふと何かを思い出したように調べはじめたよ。

なんでも、その偉い先生が、「家庭」とは漢字で書けば「家」と「庭」であるからして、家で過ごすだけではなくて庭に出て(畑や田んぼや林や山でもいいけど)、農作業に勤しんだり自然と向き合ったりすることに養育的・家庭的な意味があると言われたので、「そもそも、なんで家庭は家と庭なんだ?」って、気になったんだって。

だって、「家庭=home」という意味を表すなら、「家」はともかく、次の漢字は「庭」じゃなくても良さそうな…そこで私が連想したのは、自分がこっそり書いてるこのブログ。最初は、今現在の「家」と「庭」のことだけを書こうと思ってたけど、気がついたら私の近くにいる人間たちの暮らしぶりとか、皆が好きなお家時間とか、過去・現在・未来のいろんな出来事を書いてるし、なんでこうなるのか自分でも不思議だったんだよね~。

同居人が漢字調べをしたところ、「家」は、豚や妻子や家具や金品などを含む、昔でいう一人前男性にとっての家財を表した漢字で、一方、「庭」は、神々に関わる儀式を行う霊廟がある神聖な広い場所の意味があるとか。

俗っぽくて限定的でギラギラした欲や男性的所有者意識が垣間見える「家」と、神との交信による魂の浄化や精神的な解放、空間的な広がりを連想させる「庭」が合わさって、一つの「家庭」という単語になってるのが面白い!って、同居人は思ったんだって。

ちなみに、庭仕事の意味に関しては、ドイツの文豪ヘルマン・ヘッセが、『庭仕事の愉しみ』っていう本で色々深いことを書いているらしいこともわかったんだって。同居人は、早速買って読んでみるつもりらしいよ。ヘルマン・ヘッセって、何かを読んだことあるような、ないような…どんなお庭観なのか、楽しみだね!

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