100年夢庭日記

築100年超の古民家に住む猫のつぶやき

キラキラと憂鬱

今日の同居人は、朝からザラメのお煎餅が止まらないらしい。夜には、ご近所の人からいただいた栗を使って、渋皮煮を作るらしいよ。途中でめんどくさくなったら、茹でるだけにしてスプーンでほじくって食べちゃうつもりらしい。それと、これまたいただきものの青唐辛子は、刻んで焼酎やお醤油に漬ける予定なんだって。いろんなお料理にかけたら、さらに美味しくなるらしいよ(^q^)食欲の秋だね!

今、若者が半島に移住するのが密かなブームになってて、そういうのをペンターン(ペニンシュラターン)といって、半島同士で同盟を結んだりもしてるらしいんだけど、TVで若い移住女子たちがワイワイ 楽しそうに集ったり町起こしに活躍する様子を見ると、同居人としては「同じ移住者とは思えないくらい、キラキラしてて眩しい」んだって…笑

ちなみに、この街にも移住女子が集って情報交換をする組織があるけど、同居人は普段はお仕事で忙しいし、休日にはいくつか習い事もしているから、結局一度も顔を出していないらしい。例えば、海外の日本人留学生が日本人同士で固まるとき、それは楽しく安心できる時間ではあるけど、群れることで外側にアピールすると同時に内側に閉じるリスクもあり…なんて難しく考えてるわけじゃないけど、外と繋がらないと内側に閉じるばかりになりそうな予感もあるみたい。

ここは自然が豊かで確かに田舎ではあるけど、過疎じゃないし昔からの住民でもないから地域住人に頼られてないし、移住者に特別ウェルカムな土地柄でもなくて、同居人としては、その保守的でピリッとした感じが今まではお気に入りだったらしいんだけど、ペンターンの移住女子のキラキラぶりや地域住民の温かくウェルカムな雰囲気をみたあとは、ちょっと羨ましくなったんだって。

そういえば、前に別の県のまちなか物件に住んでいたときには、ドーナツ化現象で近所に高齢者と空き家が多くて、「若い人」として地域住人にすごく必要とされていろんな役を任されて、それはそれで大変だったけどウェルカムで助け合う優しい空気があったよな~と、懐かしく思い出したらしい。

同居人は、ザラメ煎餅をバリバリ食べながら「私もどこかの半島に引っ越そうかな~!半島じゃなくても、沖縄とか外国でもいいんだけどね」って言ってた。同居人は引っ越し大好きだけど、私や隣人は引っ越し大嫌い!だって、この家も庭も大好きだから。

今日はとても綺麗な青空で気持ちのいいお天気だったのに、ふてくされた同居人はどこにも行かず、庭仕事もせず、最終的には私をお腹にのっけたまま、木漏れ日の下で優雅にお昼寝していたよ。まあ、私はそれで十分満足なんだけどね。

 

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