100年夢庭日記

築100年超の古民家に住む猫のつぶやき

夜の水槽

数日前に、隣人が同居人のところに小さな水槽を運び込んだんだけど、あの水槽、なんな見覚えあるなー。中にはパンダコリドラスっていうお魚が2匹いるんだけど、実は私とこのお魚たちは、1年半ぶりの再会でした。お互い、元気でなにより!

だいたい、この家の動物には同居人によって名前がつけられてるんだけど、今回の2匹は「大っきい魚」と「小さい魚」…見た目からそのまんまつけた名前なんだって。2匹はとても仲良しで、いつもよりそって、だいたい水槽の底にいてほとんど動かない。私としては、同じ「パンダ」ならパンダマウスの方が断然萌えるんだけどね~。

まあ、それはともかく、同居人が魚を飼いだしたのは10代の終わり。コルクの蓋がついたまるっこい瓶に入れられた2匹のコッピー(アカヒレ)を1000円くらいで衝動買いしたのが最初。瓶の中を優雅に泳ぐお魚を眺めてるだけで、現実逃避できて、お魚っていいな~ってつくづく思ったらしい。

学生時代には、お気に入りの熱帯魚屋さんをみつけて、ちょっと疲れた時にはふらりと立ち寄って、壁いっぱいにズラリとならんだ水槽の世界にすごく癒されていたらしい。特に夜の水槽がお気に入り。自分でもそのお店から色々な魚やグッズを買ったらしいけど、同居人が飼うのは、ベタとかグッピーとかオトシンクルスとか、専ら小さいのばかり。

ある時、サンセットグラミーっていう、同居人にしたらこれまでで一番大きな熱帯魚をペアで飼うことにしたんだけど、初日はとてもいい感じで綺麗な夕焼け色のボディに感動してたんだけど、数日もしないうちに雄が牝をいじめて死なせてしまったんだって。それからは、すっかり自信をなくして、もっぱら飼いやすくて丈夫なアカヒレとコリドラスばかりを飼うようになったらしいよ。

コリドラスにはいろんな種類があるけど、同居人が一番好きなのはパンダコリドラス。この2匹はまだ小さかった時から飼いだして、ここまで大きくしたんだってさ。で、この1年半の間は、寂しがり屋の隣人が寂しくないようにと思って可愛い2匹を託してたんだけど、そもそも隣人は魚に全く興味がないからお世話も面倒くさがって、ついにこっちに持ってきちゃったらしい。同居人がメダカを失って、家にとうとう魚がいなくなったから、今だー!って思ったのかも。

同居人は、明日は夜少し時間あるから、水槽の掃除をしようかなって言ってたよ。あと、隣人からは常々「『小さい魚』が『おっきい魚』と同じくらい大きくなった」って聞いてたからいよいよ改名しなきゃいけないのかと思ってたけど、再会してみたらサイズの差は相変わらずだったらしい。そしてやっぱり相変わらず仲良しの2匹…また会えて、良かったね!

 

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