100年夢庭日記

築100年超の古民家に住む猫のつぶやき

小茄子の力

ここ数日、糠床の様子を毎日チェックしてきた同居人。ほんとはすぐに漬け物を食べられるようになると思っていたのに、よく調べてみたら、つけ捨ても最低2週間くらいはかかるみたいだし、ちゃんと糠床が安定するまでなんだかんだ1ヶ月はかかるということがわかり、やる気をなくした同居人。だから、糠床のチェックといっても、私が見る限り、蓋をあけて匂いを嗅ぐだけ。そこでかき混ぜなくていいの?と思ったけど、糠の量も少しだし、糠を煎るときにだいぶ焦がしたから腐らないだろう、だからかき混ぜなくていい!ということにしたらしい。

最初はどうみても漬け物にならなさそうな、芳ばしい匂いしかしなかったのに、一昨日あたりから少し美味しそうな匂いに変わったんだって。そしてさらに、昨夜は糠の表面や側面に白いカビが何個か発生…見なかったことにして蓋を閉めたら、今朝には倍に増えていたんだって!

あわてて、対処法を調べたら、その糠床を諦めて捨てるという方法と、諦めずにカビを取り除いて、減った分の糠や塩を足したり水気をとったりして再生させるという方法があることがわかったんだって。

どっちにしろめんどくさいな…ご飯食べられないストレスから衝動的に始めたぬか漬けだし、そもそもそんな思い入れないしな~と、完全に後ろ向きでとりあえずカビの除去を始めた同居人。 ついでに、つけ捨てのために入れてあった野菜を掘り出して取り除いていったんだって。

つけ捨ての野菜は基本的に塩辛くて味も変で食べられないと書いてあったので、最初から全部捨てるつもりだったんだけど、一番最後に糠床の底の方から出てきた小さな茄子が、綺麗な青色をしていてなんだかとても美味しそうだったんだって。

試しにその茄子を口にいれてみた同居人。その、あまりの美味しさにテンションが一気に上がって、がぜんやる気が出てきたみたい!それからは、一生懸命糠床の掃除をして、新しいつけ捨て用の野菜を埋めて、茄子の発色用に蔵から古くぎを引っこ抜いてきて、それも埋めてた。庭ではキンカンがいくつも実をつけていたから、その皮を入れても美味しくなるかも♪って、言ってた。楽しみだね!

そうそう、モンキッキを埋めた庭のミモザには、今日も青虫が少なくとも3匹とりついていて、もうすぐ羽化しそうなサナギが一匹。まわりにはたくさんの黄色い蝶々が飛んでいたんだって。

 

f:id:gobuichikun:20201021011536j:plain

f:id:gobuichikun:20201021011557j:plain

f:id:gobuichikun:20201021011615j:plain

f:id:gobuichikun:20201021011630j:plain

f:id:gobuichikun:20201021011647j:plain