100年夢庭日記

築100年超の古民家に住む猫のつぶやき

読書の秋

今朝職場で新聞を読んでいたら、桐野夏生氏の新作『日没』の宣伝が目にとまったんだって。桐野さん大好きな同居人だけど、最近はあんまり本というものを読まなくなっていて、同時に脳の皺がなくなっていってるような、漢字も書けなくなっているような気がしてたんだって。でも、桐野さんの新作だしなぁ…久々にちょっと読みたくなったらしい。

ついでに、もう読んじゃった人の感想を調べたら、「読むのが怖い」とか「ひたすら怖かった」とか、とにかく「怖い」っていう言葉がたくさん出てきたんだって。そんなに怖い作品なんだ…どうしようかな。

ちなみに、同居人が初めて読んだ桐野作品は『OUT』。なんだかんだ言って、桐野さんの数ある作品の中でこれが一番好きらしい。深夜のお弁当工場でパートとして働く4人の主婦たちが、ひょんなことから死体の解体を請け負うはめになり、そこから少しずつ日常の歯車が狂いだすっていう物語。

で、その4人の女性の中の1人が主人公なんだけど、彼女がめちゃくちゃ強くて美しくてかっこいい!同居人も初めて読んだ当時に比べればこの主人公の年齢に近づいたから、今読んだらまた新しい発見があるかもしれないんだって。

実は、同居人が書店で桐野さんのこの本を手にとったのは偶然で、本の後ろの紹介文にあった「深夜のお弁当工場」がどういう場所なのかに興味をもったからなんだって。というのも、同居人のごく親しい知人が、まさに「深夜のお弁当工場」にパートで通っていたから。その知人はいわゆる有名大学を出ていて、他に仕事ならいくらでもありそうなのに、なぜか「深夜のお弁当工場」を選択…

本を読んでも、結局その知人がなぜそのパートをあえて選択したのかはいまいちよくわからなかったみたいだけど、仕事内容は知人から聞いていた話と驚くほど似ていたらしい。もしかしたら桐野さんも工場に潜入取材したのかもね?!

さて、同居人には読書の秋がくるのでしょうか?『日没』がみんなの噂通り怖~い物語だったとしても、私が横にいるから大丈夫だよ!

 

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