100年夢庭日記

築100年超の古民家に住む猫のつぶやき

思い出のキャッツアイ

先日ようやく絞りこんだ軽トラをいざ手に入れようと中古車屋さんに行ったら、「少々お待ちください」と担当の人が奥に引っ込んで、しばらく待ってたら、「これはちょっと、当店では探すのが難しいです…申し訳ございません」と言われちゃったんだって。たとえ、車のオークションで探して仕入れても、それを同居人がもし買わなかった場合はお店が在庫として抱えることになり、一般的にニーズの高い車じゃないからリスキーだということらしい。

確かに、そのお店の敷地には、ノートやハスラーやプリウスやアクアやジムニーなど、人気の車種ばかりが何台も並んでいて、同居人が探し求めるレトロなサンバートラッククラシックのサの字もなかったらしい。

そのことを早速隣人に報告したら、同居人がいいと思う車はどれも高いよね~、軽トラなんて安いのは10万円ちょっとで買えるのに、って言われたらしい。確かに、サンバートラッククラシックは市場に出回っている台数が少ないから高くなる…でも、レトロなお車しか好きになれないから、それは仕方がないと思ったらしい。

そこで思い出したのは、学生の時に通っていた喫茶店にあった、カフェ・キャッツアイという冷たいアレンジコーヒー。その喫茶店は京都で初めてサイフォン式を取り入れたといわれるお店で、濃いコーヒーが特徴なんだけど、当時は変わったアレンジコーヒーもたくさんメニューにあったんだって。その全てに、それぞれ素敵な名前がついていて(例えばアイスコーヒーを炭酸で割ったのは『カフェ・ダイアナ』)、中でも、冷たいコーヒーの底にオレンジシロップが沈んでいるカフェ・キャッツアイは同居人の一番のお気に入り。濃いアイスコーヒーと柑橘の甘酸っぱさが、意外に合う~♪

ところがある日、突然メニューが一新され、アレンジコーヒーも人気のないのは全てメニューから削除されちゃったんだって。あのカフェ・キャッツアイも、めったに注文が入らないからという理由で削除。同居人は、その時こう思ったんだって。もしかしたら、自分が「良い♪」と思ったものは、皆は良いとは思わなくて、やがて消えてしまうのかな…って。

そういえば、高校生の時にも、クラスの皆は「不味い」って言ってた椰子の実ジュースのクセのある味を、同居人はすごく気に入っていて、でもそれからすぐにそのジュースは店頭で見かけなくなったし…。

そんなこんなで、それ以来、好きな飲み物はなくなってしまったら困るから、なるべく好きなことを意識しないようにしてるんだって。で、いつか古民家カフェをしたら、カフェ・キャッツアイを再現してみたいらしい。

それにしても、難航している軽トラ探しは、これからどうなっちゃうのかな…今年中に見つかるとよいけど、ちょっとドキドキだね。あ、そうそう、カフェ・もみじ(もみじは私の本名)っていうアレンジコーヒーも考えといてくれると嬉しいな!

 

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