100年夢庭日記

築100年超の古民家に住む猫のつぶやき

カナクギとカミソリ

なんとかという植物同定アプリを使っている隣人から連絡がきて、同居人が「名前がわからない」と言っていた赤い実をつける木の名前を教えてくれたらしいよ。便利な世の中だね!

それによると、一つ前のブログのススキの背景に写っていたのはカナクギノキ。その次の写真の、ちょっと赤く紅葉した葉っぱと赤い実が綺麗な木は、ニシキギだって。なるほど、なるほど…名前覚えられるかな。

カナクギノキは、日本唯一のクスノキ科の落葉高木なんだって。名前の由来は、鉄釘(カナクギ)から来ているという説と、鹿の子(カノコ)から来ている説があるみたい。箪笥を作るときにこの材を釘として用いたとか、木の樹皮を鉄釘に例えたとか、樹皮の模様が鹿の子柄だからとか、どの説が正しいのかは不明。この木は実際には民芸品や楊枝に使われるみたい。

ニシキギは、その名の通り錦のような紅葉が美しいから。最大の特徴は、古い枝にびっしりとつく「翼」のような樹皮。この翼がカミソリみたいに見えるからカミソリノキという別名もあるらしい。たしかに、わかる!

数年前、同居人は近所の庭で、カミソリノキ(ニシキギ)にとりついて、カミソリ部分をお家に利用したミノムシたちを見たことがあるんだって。カミソリ部分は結構パーツとしては大きいから、面白いミノムシになるんだって。それで、うちの木にもミノムシが取りついていないか調べたけど、一匹も見つからなかったらしい。

さて、この勢いで、あの小学生の時に一粒だけつまみ食いした美味しい赤い実の正体もわかるといいと思って色々調べたのだけど、やっぱりわからないらしい。一応、候補はレッドカラント(フサスグリ)。赤い実は透明感があって見た目が似ているけど、房状にたくさん実がなるらしいから、それはちょっと違うかな~と思ったり。とりあえず、レッドカラントを食べたらわかるかもしれないし、自家結実性があるそうなので、いつかお庭に植えてみたいと思ったんだって。

ちなみに、レッドカラント(フサスグリ)のスグリは、漢字では酸塊と書くらしい。生で食べると酸っぱいんだって!でも、甘く煮詰めてソースにすると、お肉料理に合うらしいよ。やってみたいね!

f:id:gobuichikun:20201104014010j:plain
f:id:gobuichikun:20201104014024j:plain
f:id:gobuichikun:20201104014036j:plain