100年夢庭日記

築100年超の古民家に住む猫のつぶやき

最近びっくりしたこと

たいていは刺激のない平和な毎日を送っている同居人だけど、たまに普通に暮らしているだけなのにびっくりすることが起こるらしい。

移住前にこの家を出入りしていた頃にびっくりしたことは、トイレの引戸を開けたら上からヤモリが降ってきて、同居人の首筋に着地したこと。ひんやりした感触は今でも忘れられないらしい。当時は家中がヤモリだらけだったから、一日に3匹つかまえて外に放すこともよくあったらしい。最初の頃は、ヤモリをつかまえる度に「可愛い」と喜んでいた同居人だけど、大きなヤモリに噛まれたり、キーッ!って鳴かれたりするうちに、今ではすっかりびびってる。

移住してすぐ、リビングで蛇を発見した時も、かなりびっくりしてたな。私の猫テントの下に逃げ込んでとぐろを巻いていたところ、寝起きの同居人が「なんで猫テントがリビングの真ん中にきてるわけ?」とかブツブツ言いながらテントをヒョイとつまんで、部屋の隅の定位置に置いて、後ろを振り返ってようやく蛇に気がついてフリーズ…この蛇、私に一晩中追いかけられて、結構疲れてたと思うよ。同居人いわく、人はびっくりしすぎるとかえって冷静になるらしく、そのあと、網ですくって職場の人に見せる写真を撮ってから外に放したらしい。

その一年後には、オンライン研修の休憩中に蛇が玄関に入ってきて、網で捕まえたものの、外に放しに行く前に休憩時間が終わっちゃって、仕方がないから片手で蛇がのたうつ網を持ちながら研修を受けてたよ。でも同居人いわく、二度目となると人はあまりびっくりしなくなるらしい。つまり、この家は一年に一回は蛇が入ってくるってこと?ちなみに、毎回玄関から入ってきているとは思うけど、扉も鍵も閉まっていたし、いまだに侵入経路不明なんだってさ。

去年それよりびっくりしたのは、引っ越しの際の運送事情で、同居人がずっと隣人のマンションに置きっぱなしにしていた自転車を、隣人が自らこいで運んできたこと。隣の県とはいえ、100キロ近い距離で、間には峠もたくさんあるし、元自転車部とかでもないのに…

そして、最近一番びっくりしたのは、長年「定年退職したら、お蕎麦屋さんをやりたい」と言っていた隣人が、「お蕎麦は材料がシンプルで難しそうだし、この辺は美味しい蕎麦屋がたくさんあって競争しないといけないから、キーマカレー屋さんにしようかな。カレーなら、スパイスを計ったら一応それらしい味になって、再現性も高いから」と言ったこと。

確かに隣人の作るカレー、特にキーマカレーは異常に美味しい。理由は、凝り性ということに加え、仕事柄、インドやネパールの人との交流がよくあり、実際の調理場面や本場の味に触れているから。だけど、あんなに夢を語ってお蕎麦を食べ歩いて来たのに、蕎麦打ちの練習をする前にそんなあっさり方向転換するものなんだろうか?同居人はあまりの衝撃に、今でもちょっとぼーっとしているらしい。

 

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赤ちゃんヤモリ。このサイズなら触れるらしい。

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家の中で見つけた青大将の赤ちゃん

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キーマカレーを応用したアラビアータ。異常に美味しいらしい。

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バランスをとる私。隣人は将来何屋さんになるのかね?