今回は、やっぱり年末年始の雪よりもすごい量で、気温が氷点下だから雪質もより細かくてサラサラ。朝になって、同居人は積雪量と質をしっかり確認してから、昼過ぎまで私と一緒に二度寝。どうせ、午前中も降って積もるんだろうし…って思ったら、こまめに雪かきするのが面倒になったんだって。
そうして、仕事の一時間前に、ようやく雪かきスタート。同居人の雪かきの手順は次の通り。まず、玄関から駐車場を横切って車までのびる通路を確保。→そのあと、車を公道まで出せるようにする。→それから車の上に積もった雪を落とす。→最後に、郵便やさんのために、公道から玄関までの通路を作る。
私はその間、ずっとストーブのところにいたけど、同居人は雪かきの途中で「汗かいた~」ってジャンパーを脱ぎに来たよ。そのあと、雪かきの仕上げをしてから、ツルツルガチガチの雪道をゆっくり運転して出勤。
それで、少し早めに職場についたら、なんだか同僚たちが慌ただしく車を駐車場から運び出していたんだって。同居人が「?」と思いつついつもの場所に駐車しようとしたら、通りかかった上司が「今から除雪車が来て駐車場の除雪をするから車をどかしてっていわれたから、とりあえず表に停めといて」って言うから、あわてて同居人も引き返したんだって。もうそのときには、前方からすごい勢いで巨大な除雪車が迫ってきて、同居人は自分の車をバックさせつつ結構焦ったらしい。
そのあと、皆で室内から除雪車の動きを見守っていたらしいんだけど、確かに巨大な除雪車が2台来ていて、やたらときびきびとあっという間に広い駐車場を除雪。運転席に乗っている人は半袖にタオルで鉢巻。前に進むときに除雪するから、引き返す時は後ろを振り返って目視で確認しながら、凍った駐車場を全速力でバック。巨大な2台が、同じ敷地の中で前後にそうやってせわしなく動いていて、見ている方としてはヒヤヒヤしたらしいんだけど、ぶつかりそうでぶつからなかったんだって。
「すごい!なんかカッコいいね」「除雪車を運転してる人って、カッコよく見えるよね~。でも、除雪車から降りたらそうでもないかも。」「雪の時はヒーローだよね~」なんて言いながら見守るうちに、あっという間に除雪は完了。
それにしても、普通の家は雪かきが大変なのに、なんで同居人の職場には突然2台も除雪車が来て急に除雪が始まるのか?疑問に思った同居人が上司に質問したら、同居人の職場の横に、駐車場を共有している公的な機関があって、そこが電話一本で呼んだらしいってことがわかったんだって。
しかも、運転している人に商品券を渡すと、「より綺麗に仕上げてくれる」から、2人分の商品券を買って渡すつもりらしく、それがここらへんの慣習だということを初めて知った同居人は、軽く衝撃を受けたらしい。
少し前まではせっかくヒーローだったのに、ヒーローに商品券は似合わない…とひそかに同居人は思ったらしい。