100年夢庭日記

築100年超の古民家に住む猫のつぶやき

偉大なるカラザ

同居人は、隣人と話していると時々衝撃を受けることがあるらしいんだけど、昨日もまさにそうだったんだって。

最近、アニマルウェルフェアの観点から平飼い卵に目覚めた同居人は、卵の味が一番わかりやすい卵かけご飯でちゃんと味わおうと思って、隣人に何気なく「卵パック開けて、2個取り出しといて」と頼んだんだけど…

「くそ~!このパック、全然開かない!」とやたらと手こずる隣人。よく見れば、通常開ける方と反対側を一生懸命むしって開けようとしてたから、同居人としてはびっくりしたんだって。パックの紐を引っ張れば簡単に開くことを教えてあげたら、隣人が一言。「だって、卵買ったことないもん」…え!?

その理由をきくと、「単身赴任中なのに、6個とか10個とか卵をパックで買っちゃったら、使いきれなくて腐らせちゃうから。1個売りなら買ってもいいけど。それに、卵を使う料理も思い付かないし、卵なくても生きていける」だってさ。

卵って日保ちするし、いろんな料理に使えるし、栄養あるし、冷蔵庫になくてはならない食材だと思っていた同居人からしたら、もうびっくり。こんな身近に、卵を全く必要としない人がいたなんて、知らなかった!

さらに隣人がもう一言。「ついでに言っておくと、僕はこれは絶対に食べないから」と言いながら慎重にお箸で取り除いたのは、卵の中に浮いている白い物体「カラザ」。

なぜカラザを食べないのか聞いてみると、「だって、痰みたいで気持ち悪いから。子どもの頃、本気で卵に鼻水が入ってると思って、母親にとってもらってたし」…って、どんなお坊ちゃんだったの?!

これまで、カラザのことは全く気にしたことのない同居人だったけど、痰とか鼻水とか言われたら、なんだかすごく気になってしまって、改めて、カラザについて調べたらしいよ。

カラザは、卵の黄身を白身の中央にキープする重要な役割を担っていて、部位としては小さいけど、免疫力アップや美容に効く成分をはじめ、たくさんの栄養素がギュッと含まれているんだって!

これは早速隣人に知らせてあげなきゃ…と思ったけど、同居人が栄養面のすごさを伝えても、隣人の決意は一向に揺らがなかったんだって。コロナも流行ってるから、免疫力アップは大切だと思うんだけどな…と思いながら、同居人がカラザごといただいた平飼い卵は、黄身がこっくりと濃厚で、なんとも贅沢な味わいだったらしいよ!

 

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