100年夢庭日記

築100年超の古民家に住む猫のつぶやき

尋ね人

同居人がお昼ごはんを食べようと思ったら、ドンドンドン!って玄関を叩く音がしたから、びっくり。何事かと思って玄関に出たら、表に小柄なお爺さんがうつ向いて立っていたよ。

「こんにちは。なにかご用ですか?」と聞いたら、その人が開口一番に言ったのは、「あなた、◯◯さんのお孫さん?遠縁の人かね?」だって。◯◯さんというのは、この家を建てた人、つまり1代目のオーナーさん。ちなみに、同居人は4代目オーナーさん。

「◯◯さんに会いたいんや。わしは同じ小学校で、あの人は憧れの人だったから」というので、残念ながら◯◯さんは今はこの家には住んでなくて連絡先も知らないこと、同居人は◯◯さんとは縁もゆかりもないこと、◯◯さんはかつて関西の方で商売をして成功したときいているので、もしかしたら関西に子孫がいるかもしれないことを伝えたらしい。

だけど、そのお爺さんは「ほんでも、◯◯さんは、たまには今もこっちに帰ってきなさるんやろ?『会いたがってた』って伝えてほしいんや」と言って、名前と電話と住所を口頭で言うから、とりあえずメモった同居人。そして一応、「ご近所の人いわく、◯◯さんは10年以上こちらには帰ってきてないそうですけど、ご近所で連絡先知ってそうな人がいたら聞いてみますね」と伝えたらしい。

「小学生の時は仲良しだったんですか?」ときいてみたら、「いや~、そうでもなかったんやけど、◯◯さんは、とにかく憧れの人だった…」と言うお爺さん。人は年を重ねると、憧れの同級生にある日突然会いたくなるものなのだろうか?◯◯さんはなぜ憧れの人だったのか?これまで会いに来なかったのはなぜか?そのお爺さんに聞きたいことはたくさんあったけど、とりあえず何かわかれば連絡すると伝えたらしい。

同居人が考えた方法は以下の4つ。①『探偵ナイトスクープ』に応募して探してもらう。②尋ね人サイトにだして情報をもらう。③近所の人に聞く。④蔵の中にあった◯◯さん直筆の手紙(たぶん)にある昔の住所に手紙を出してみる…

そんなことを考えたら、普段刺激の少ない生活をしている同居人としては、ちょっとワクワクしたらしい。それで隣人に相談したけど、「怪しいからやめといた方がいい」だって。つまんないの!

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小さな蕗の葉っぱがたくさん出てきた!
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スギナもにょきにょき…
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今日は二週間ぶりに隣人にいっぱい遊んでもらったよ!