2ヶ月くらい前から、近所の花壇とか道路沿いの店の前とかに、緑色の旗がポツポツ立っているのを見かけるようになって、その旗は無地で特に何も書いてないから「何のための旗??」と思ったら、どうやら町長選挙のための旗だったらしい。現職町長のイメージカラーは緑、対抗馬のイメージカラーは黄色だから、選挙が本格化すると街中に緑と黄色の旗がはためくようになるとか…
特に今回の選挙は接戦で、長年勤めてきた現町長がやや厳しい情勢だとかで、選挙戦が始まるはるか前から、水面下では小さな町をニ分する静かな大騒ぎになっているらしい。で、同居人の職場は現町長推しだから、上司や同僚たちは選挙活動に追われていて、その点、同居人は仕事が忙しそうという理由と、実際、票を増やしてくれそうな知人もいないし政治にあんまり関心がないから、今のところ手伝いに誘われないらしい。
同居人としては、同居人の職場が現町長から色々良くしてもらってるし、町長の奥さんともちょっとした知り合いだから、ここはやっぱり現町長に一票入れたほうがいいのかなーと思っていて、そこでふと気になったのが、「もしも現職が負けたら、私のお仕事はどうなっちゃうんだろう?」っていうこと。
以前、まだ移住したての頃、上司に政治の仕事への影響を聞いたら、「敵味方どっちとも仲良く立ち回るから大丈夫」って豪語していたけど、鈍い同居人でも、さすがに今回の選挙は余りに接戦だからまずい気がしたらしい。で、同僚に聞いてみたら、やはり選挙に現職が負けるとまずいことになるかもしれないらしい。
でも、現町長と対抗馬の政策的な違いは特になさそうだし、現町長が何か政治的なミス等を犯したわけでもなく、むしろ町づくりを熱心にやってきた感じ。ただ、同じ人が何期も続投しているから「人々がちょっと飽きた」というのが今回の事の真相らしい。なんだかな…。政治ってなんなんだろう?そんなこといったら、石川県の谷本さんなんてずっと知事やってるけど、って同居人は思うらしい。
で、モヤモヤしながら選挙情報を見ていたら、いつの間にか第3の男が立候補していたらしいよ。その人は芸術に勤しむ移住者で、おそらく、3人の中では同居人と一番感性が近そうな人。でも、今回の選挙は、事実上、現職ともう一人の人の一騎打ちだから、この第3の男に勝算はなさそう。同居人が自分の利益を頭で冷静に考えれば現職に投票すべきなんだろうけど、もういっそのこと、移住仲間ってことで第3の男に入れちゃおうか…
今夜は同居人の愛読書『町長選挙』を読むんだって。今なら「伊良部先生」に投票した人の気持ちがわかるかもしれないんだってさ。人間って色々大変そうだね!