最近、猫語翻訳アプリが流行ってるっていうから、私に対して使ってみた同居人と隣人。これはAIにいろんな猫の鳴き声と意味のパターンを学習させてあって、さらに使う人が自分の猫の年齢や性別、種類などを登録してアプリを使いながら、実際の場面を通して修正を加えて翻訳の精度をあげていく仕組みらしい。
まず、隣人がやって来た時には、ひたすらゴロゴロいっていたから「リラックスしてる」「リラックスさせて」が続き、その後、同居人がお仕事から帰ってきた時には私がいつも通りいっぱい鳴いたから「愛しい人、私はここ」「愛しい人、無視しないで」「私は愛を探している」と怒涛の翻訳。
私の鳴き声を聞きつつ携帯を覗き込んで、「嬉しいけどさ、ホントにこの翻訳合ってるの?ただ単に、お腹空いていて餌欲しいだけじゃないの?」とかってブツブツ言いながら、餌を冷蔵庫からだした同居人。そのとたん、「獲物を追いかけているよ」「獲物が見えているよ」と翻訳したから、「『獲物』って餌のことかも!面白い!この翻訳、合ってるかも。面白いからもっと鳴かないかなあ」って、餌を混ぜ混ぜしながらじらすから、今度は「私はここ」「愛しい人、私を無視しないで」「愛を探している」「なんか、痛い」と翻訳。
「え?…なんか痛いの?餌を焦らしたから、心か胃が痛くなったってこと?ごめん!」と慌てて餌をくれた同居人。
そして朝には、ねぼすけの同居人の眼球に思い切り頭突きしたり、それでも起きないからフミフミ&甘噛み連発で手荒く起こしていた私に、「ゴロゴロ言ってるから、『リラックスしてる』に翻訳されるかもしれないけど、この場合は『早く起きて』っていう要求のゴロゴロのはずだから…」と言いながら翻訳させてみたら、「疲れている」「休みたい」と翻訳。「起こすのに疲れたってことね」って苦笑いの同居人。
これからいろいろな場面で、このアプリを使って遊ぶつもりらしいよ。こんな風に、鳥とか魚とか貝とか虫とかも言っていることが翻訳されるようになったら、人との関係性が変わってくるかもね。
それにしても、このアプリの唯一の難点は、私があんまり鳴かない種類の猫で、鳴く時も声が小さいからうまくキャッチしてもらえないこと。大きな声で頻繁に鳴く猫なら、より翻訳しがいがあるかもね!それと、同居人が思ったのは、人間みたいに言葉が通じても心の中では違うことを思っている場合があるから、それを翻訳できたら面白い(&怖い)かもってこと。そのうち、人間用のアプリができたりして!