約20年前になるらしいんだけど、自転車サークルに入っていた同居人が、四国を自転車で一周したことがあって、その時にたまたま入った銭湯が最高だったんだって。木造?の建物は古くて、浴室に入るまでは昔ながらの町の銭湯みたいな感じだったけど、浴室に入ったら天上がすごく高くてびっくり。レトロというか激シブ!
そして、忘れられないのが、その広い浴室の中で強烈な存在感を放っていた薬湯!薬草エキスが煮詰まった感じの濃い茶色で、浴槽は真四角で底が深いけど、お湯の色が濃いから底なしに見える。で、おっかなびっくり体をお湯に沈めてみると、漢方系のなんとも言えない香りに包まれて、薬草エキスが毛穴や表皮からじんじん染み込んでくる感じがしたらしいよ。すごいね!
年月が過ぎて、また四国のあの薬湯に入ってみたいなーと思って調べたけど、何県だったかすらあやふやで、確かこんぴらさんに行った前後だったから香川県?と思って調べたけど、とうとう分からなかったんだって。
同居人が、その幻の薬湯を思い出したのは、静岡にサウナーの聖地「サウナしきじ」があるのを知って、サウナーの隣人にすすめたついでにホームページを見ていたら、サウナの他に良さげな薬湯があって入りたくなったから。そう、同居人は全然サウナーじゃなくてむしろサウナは苦手だけど、薬草サウナとか薬湯にはなぜか惹かれてしまうらしい。もちろん、入浴剤のやつじゃなくて、ちゃんと漢方のリアルな薬草を使った本格的なやつね。
日本全国の薬湯を巡るうちに、あの幻の薬湯にも再び出会えるかな…