100年夢庭日記

築100年超の古民家に住む猫のつぶやき

熟した柿のミラクル

先日、職場の給湯室で見つけたメモにあったのは「やわらかめなので、おちらしか炒め物にどうぞ」という文字。なんのこと??と思って同僚に聞いたら、「『やわらかめ』って、たぶん柿のことじゃないですか?昨日だれかからもらってたから〜」と。「私も最初そうかなって思ったけど、柿って『おちらし』とか『炒め物』にするのかな?だいたい、『おちらし』って?」と同居人。「う〜ん、たしかに。『おちらし』ってちらし寿司のことですよね?」「うん、たぶん…」と、はてなマークが増えたところに、もう一人同僚登場。一気に謎がとけたらしいよ。

「おちらし」とは、おちらし粉(別名、大麦粉、はったい粉)を使った食べ物のことで、この辺では、熟した柿に直接この粉をかけて食べたり、粉をお湯で練ってから熟した柿を混ぜてさらに練って、食べるらしい。おちらしは昔からある素朴なおやつで、柿がなくてもおちらし粉と砂糖だけ練ってもできるらしいんだけど、柿を混ぜて作るとグレードアップして、まるで高級和菓子のような味わいになるとか?!めっちゃ、気になる〜!そして、味の想像が全くつかない!

で、ついに今日、おちらし粉をゲットした同居人。粉だけ舐めてみると、ちょっと香ばしくてパサパサできなこに似てる。ネット上にはいろんなレシピがあったけど、とりあえず同僚に教えてもらった通りにやってみた同居人。まずは、完熟柿の皮をはがし、種をとり、スタンバイ。おちらし粉を熱湯で適当な硬さに練り練りして、そこに柿を投入して、さらに練り練り。味見して、ちょっとお砂糖をトッピング。

感想は?うん!柿なんだけど、柿じゃないみたいな、なんだか不思議に美味しい食べ物に変身した!すごーい♪( ´▽`)

同居人は今まで、どっちかというとかたい柿を好んでいて、ぐじゅぐじゅのは苦手だったけど、これならいっぱい食べられる!って思ったんだって。地元民の中には、完熟柿が大好きでわざとぐじゅぐじゅになるまで太陽の下に置く人がいるみたいなんだけど、きっとこんな美味しい食べ方を知ってるからなんだね。ちなみに、柿は他にも、サラダや炒め物やプリンにもなるというのも今回初めて知ったらしい。今度作ってみようと思ってるみたいだよ。完熟柿、いいね✩

 

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北陸地方でひろく食べられているおやつらしい。結構北陸に長く住んでるんだけど、知らなかった…

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今回のもう一つの主役。完熟柿!

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簡単に皮が薄く剥がれる。

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粉と熱湯を練る。後で柿を入れるから、ちょっとかためにしたよ。この時点では、まあ、味の薄い蕎麦がきみたいな感じ。

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柿を投入して練れば、完成!すごい見た目だけど…

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クンクン!これが、柿と粉が見事に一体化して、なんとも表現しがたい高貴な味になってるらしいよ~☆

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そんなにハマったなら、私も食べてみたいにゃ~。