100年夢庭日記

築100年超の古民家に住む猫のつぶやき

魅惑のウクライナ音楽

ユーロビジョンっていうヨーロッパ最大の音楽の祭典で、戦火をかいくぐって出場したウクライナのバンド「カルシュ オーケストラ」が一位をとったというニュースを知って、早速彼らの音楽を聴いてみた同居人。

なんだろう…この悲しくも激しく、切なくもポップで中毒性のあるメロディは?このバンドの特徴は、ウクライナ民謡やポップスやラップを融合させてることらしく、メロディラインに割って入ってくるラップやダンスもカッコいいんだけど…そして、この曲、歌詞がお母さんを題材にしてるというのがまたすごい。いわば、ウクライナ版『おふくろさん』。

そして、同居人が最も気になったのは、間奏部分で踊りながら吹いている縦笛?みたいな細長い楽器。長さは相当長くて、たぶん40センチ以上。笛なのに側面に穴がないみたいで、それがまず衝撃。演奏してる様子をみると、笛の上の穴から空気を入れて、一番下の部分で指を開け閉めして微妙な音程を作ってるみたいなんだけど、側面の穴がないのにあんな音が作れるの?

京都時代、同居人が時々立ち寄っては指ピアノで遊んでいた民族楽器コイズミのホームページで、早速調査。そしたら、その楽器はロシアやウクライナの伝統的な楽器で「カリューカ」っていうらしい。やっぱり、笛の側面に穴はないらしい。「やってみたい♪」と思ったけど、残念ながら売り切れ!改めて、世の中にはまだ見ぬいろんな楽器があるんだな〜。

「(今戦争中だが)我々は素敵に歌う事もできるのだ」という誰かの言葉。このバンドのメンバーも帰国後徴兵があれば応じるつもりらしく、そうなればカリューカやマイクを置いて武器をとって殺し合いに参加しなきゃいけなくなるかと思うと、なんともやりきれない気持ちになった同居人。

自転車に乗ってる丸腰の市民を撃って殺したり、戦車を爆破させて中にいる2、3人を吹き飛ばしたり…人の命の重みを限りなく軽くしてしまえるのが戦争という暴力の本質だと同居人は考えてるらしい。カリューカを共通の民族楽器として親しんできたロシアとウクライナ…その双方のおふくろさんたちの思いが早く届きますように。軍事侵攻からもうすぐ3ヶ月。次のユーロビジョンの会場は、今回優勝したウクライナのもしかしたらマリウポリになるらしい。

 

ハハコグサが生えてきた。もう少しで黄色いお花が咲きそう♪

コテマリも元気に花ざかり!

お花つきグミ、見っけ!