100年夢庭日記

築100年超の古民家に住む猫のつぶやき

映画鑑賞・その6『マルホランド・ドライブ』

昨夜、同居人は久しぶりに不思議なDVDを観たらしい。そのおかげで、今日は仕事そっちのけで、ほぼ一日その作品のことをああでもない、こうでもないとずっと考え続けていたんだって。これは、デビッド・リンチ氏という有名な監督の作品で、ジャンル的にはミステリー?とにかく全体的に謎めいてモヤモヤしていて、不条理な感じがするらしい。

主人公は、二人の女性で、一人は金髪、もう一人は黒髪。物語の冒頭は、夜の山道を走る自動車の後部座席で、突然銃を突きつけられあわや殺されそうになった黒髪の女性が、その直後に突発的な自動車事故に巻き込まれてなんとか一命をとりとめ、眼下に広がる夜の街にフラフラと歩いて降りていくところから。

映画の前半では、その黒髪の女性は事故の影響で記憶喪失という設定。たまたま迷い込んだ大女優(旅行中)の留守宅にて、大女優の姪で自らも女優志望の金髪の女性と出会い、すぐに意気投合。気のいい金髪の女性がリードする形で、黒髪の女性が一体何者なのかを二人で探っていくんだけど…そのあたりから徐々にストーリーがわからなくなるらしい。

そして、映画の残り3分の1くらいからは、わからなさに拍車がかかった同居人。後半になると、あの黒髪の女性が女優になっていてもはや記憶喪失から回復したみたいな感じで、一方の金髪の女性も同じく女優になったみたいだけど、なんだか黒髪の女性の方がセレブで自信満々で、反対に金髪の女性の方は自信を失って顔も浮腫んで、所作もやさぐれている感じ。

最終的には、映画のネタバレ解説をあれこれ確認して、無理やり自分を納得させた同居人。この映画の解説を書ける人って、すごいよなあ〜!なにせ、同居人は、主人公の金髪の人が前半と後半であまりにも顔の感じや雰囲気が違う(前半の時は、若くて愛と希望に溢れて生き生きしていた)から、別人か?と思ったらしく、さらに一人で混乱してたからね(^◇^;)