子どもの頃、東京の家の庭にネコヤナギがあって、銀色のフワフワを触っては満足していた同居人。これは植物なのか?もはやツヤツヤの動物の毛なのでは…とずっと思っていたらしい。
そこからしばらくネコヤナギとは縁がなかったらしいんだけど、二度目にネコヤナギとちゃんと出会ったのは、滋賀県の彦根で働いていた頃のこと。同僚の家の庭でとれたという大量のネコヤナギの花束をいただいて、それを抱えてはるばる京都の二条まで帰って、ドライフラワーにして長いこと家に飾っておいたらしい。彦根から二条までの道中、ずーーーっと心がウキウキしていたらしいよ。
そしてつい最近、度々見かける戦争のニュースの中でも、見たらしい。親族の女性と抱き合うおばあちゃんの手に1本のネコヤナギの枝。きっと、長い距離を歩いて国外脱出をしなきゃいけなくて、その道中に折りとったか、命からがら国外脱出してきた親族に少しでも春を感じてほしくて折り取ったかだろうな。ウクライナにもネコヤナギがあるんだよね…3回目の停戦協議、うまくいきますように。