先日、同居人が義父を検査のために病院に連れて行ったら、「あの病院は広いし歩行器がないから、車椅子を借りたい」と言い出した義父。たしかにその病院、この地域の中では大き目の病院だけど、義父は足が不自由な訳でもなく、むしろ「歩いてください」と病院から言われているくらいだし、受け付けやエレベーターまで100メートルもないくらいだし、同居人がずっと手をつないでいるわけだから、「頑張って歩きましょう。もし今日の検査の結果が悪ければ、帰りは車椅子を借りますから」と言って励ましたんだって。
義父は、機能的には歩けるけれど、昔から歩くのが嫌いだったらしく、少しの距離でも歩きたがらなかったんだって。今は、体の筋力が弱っていて、上半身をほとんど動かさず、手も前後に振らずに、摺り足のようにして歩くから、歩行が安定せずフラフラして見えるらしい。歩行器というのは、体重を前にかけられて安定するから安心なんだろうな…でも、自力で歩く練習をしないと筋力がつかなくて、ますます歩行が安定しなくなるからなあ。
病院で検査や診察の順番を待つ間には、目の前をたくさんの人たちが通ったんだけど、その中には腰の曲がったお爺さんや足の曲がったお婆さんもいて、その人達は杖をつきながらも運動靴でモリモリ歩いていたんだって。そういえば、時々家の前で会うお爺さんも、毎日8000歩も歩いてるって言ってたなあ。すごいよな〜。
実は、義父と同じで、あんまり歩くのが好きではない同居人。同居人が白髪になる頃、杖をつきながらでも、前向きにモリモリ歩けているだろうか？
