100年夢庭日記

築100年超の古民家に住む猫のつぶやき

もしも私がいなくなったら

昨夜、夜中に瓜を刻んでいる時にふと、「なんか、静かだな…」と思った同居人。いつもなら、ご飯をくれと足にまとわりついてくる私がいないことに、ここでようやく気がついたんだって。さっき押し入れに閉じ込めたのか、それともまた奥の座敷に一人で行っているのか、私の名前を呼びながら一通り家の中を見て回った同居人。

…どこにもいない。ボビがいない。同居人がハマった変な映画の影響で、ボビがパラレルワールドに消えちゃった可能性を20%、家に侵入した猫好き不審者が私をさらって行った可能性が10%、亡くなった義理の父がお盆で帰ってきて気まぐれで連れていった可能性が10%、最近亡くなった知り合いの猫が寂しいからと連れて行った可能性が10%くらい、色々考えながらとにかく全ての空間を徹底的に探したけど、やっぱり見つからない。

仕方がないから、ダメ元で「ボビがいなくなっちゃった…」と隣人に電話してみたけど、「帰った時にいたなら、絶対家の中にいるでしょ〜」しか言わないし、全く頼りにならず。そう、帰ってきた時には確かにいたけど、玄関で足の間をするりと抜けて外に行った可能性も全くゼロじゃなくて、同居人は荷物を持っていたし、内玄関は暗かったから…そう思うとだんだん自信がなくなってきたらしい。

スマホの懐中電灯を頼りに、いつも逃げ込む車の下とか真っ暗で不気味な庭を怯えながら一通り見て回ったけど、やっぱりいない。外で名前を呼んでみても、全然返事がない。ボビがいるのが当たり前だから、急に消えるなんて考えたこともなかった。もっとちゃんと帰宅後に構っていれば、すぐに気がついたはずなのに…とジワジワ押し寄せる後悔。

行方不明になってから、もうかれこれ30分。しかも、家の中で行方不明になったのか、それとも家の外で行方不明になったのかすらわからなくて、だけど外に行ったとしてもそう遠くまでは行かないはずだから、明日猫探偵に捜索依頼をする計画や猫探してますの手作りビラ(隣人による写実的なイラスト入り)を配る計画を練りつつ、「とりあえず、あの瓜を刻もう。刻み終わる頃には状況がかわるかも 」と呟いて家に戻った同居人。

夜中だけど玄関はあえて網戸にして、私がわかるように内玄関の明かりをつけた状態で、瓜の続きを刻んでいたら…全部刻み終わるまでに私が鳴きながら外から帰宅。無事で良かった〜!と喜ぶ同居人。隣人に知らせたら、「なんで目の前でボビが外に出て行ったのに全然気がつかないわけ?ボビを締め出すなんてガサツなんだよ!ボビが車に轢かれたり、マダニにたかられたらどうするの!ボビに謝って!」とお説教。それで「ボビボビ、締め出してごめんにゃ」って同居人が謝ってきたけど、私は夜風に当たって結構楽しくやっていたし、ウロウロしてる同居人をお向かいの車の下からずっと見ていたからそこまで寂しくなかったよ(^w^)

 

最近、いろんなウリの漬物にハマっている同居人。

瓜の種の周りは、メロンの味と香りなんだって。

夏って感じ!

これはカタ瓜の浅漬け。あっさりしていて美味しい♪ もう半分は糠漬けにしたんだって。