100年夢庭日記

築100年超の古民家に住む猫のつぶやき

サビ猫の話・その3

サビ猫の別名は、鼈甲猫というらしい。毛の色が鼈甲に似ているからだって。確かにそうかも!こんなに綺麗なのに、日本では不人気で、実際に「気持ち悪い」とか「醜い」と人間に悪口を言われることもあるらしく、ネット上で初めてそんな実情を知って以来、何かが醜いとか美しいとか、それってそもそもどうやって判断するんだろう?と大いなる疑問をもったらしい。

例えば私、アビシニアンは、見る人ほぼみんな、「かっこいい」とか「綺麗な猫」「小顔で手足が長くて特別な感じ。どこか外国の猫?」と言う。隣人は「高貴な猫だな」って褒めてくれる。実際、猫カレンダーやペットフードの絵やAmazonのCMには、私の仲間が頻繁に登場してるらしい。だけど、私は美しいのだろうか?私がかっこよくて特別な猫だなんて、誰が決めたの?私は自分の外観について何も思わないけど…

そこで同居人が思い出すのは宮沢賢治の『猫の事務所』っていう物語。猫ばかりが働く事務所で、みんなにバカにされていじめられていた汚い「かま猫」。あの、最後は泣いてしまっても皆に無視されたままのかま猫みたいなことは、猫の世界よりむしろ人間の世界でよく起こるのではないだろうか…と同居人は思うらしい。

サビ猫の名前は、隣人のアイディアから「錦」にしたらしい。同居人としても、私の名前が「もみじ」だから、二つ並べたらすごく相性がいい気がしたんだって。百人一首に「紅葉の錦 神のまにまに」っていう歌があったと思うんだけど、秋にお迎えするし、ちょうど良いかも(♡˙︶˙♡)で、愛称は「ニッキー」で、私はボビだから、これまた相性良さそう!

 

ザクロが色づいてきたよ!

随分と上の方にありますな…

きのこも生えてきたよ。