今日は、お仕事関係の偉い先生とご馳走を囲んで、ありがたいお話を聞いてきたとかで、身も心もお腹いっぱいな様子で満足そうに帰ってきた同居人だけど、しばらくして、ふと何かを思い出したように調べはじめたよ。
なんでも、その偉い先生が、「家庭」とは漢字で書けば「家」と「庭」であるからして、家で過ごすだけではなくて庭に出て(畑や田んぼや林や山でもいいけど)、農作業に勤しんだり自然と向き合ったりすることに養育的・家庭的な意味があると言われたので、「そもそも、なんで家庭は家と庭なんだ?」って、気になったんだって。
だって、「家庭=home」という意味を表すなら、「家」はともかく、次の漢字は「庭」じゃなくても良さそうな…そこで私が連想したのは、自分がこっそり書いてるこのブログ。最初は、今現在の「家」と「庭」のことだけを書こうと思ってたけど、気がついたら私の近くにいる人間たちの暮らしぶりとか、皆が好きなお家時間とか、過去・現在・未来のいろんな出来事を書いてるし、なんでこうなるのか自分でも不思議だったんだよね~。
同居人が漢字調べをしたところ、「家」は、豚や妻子や家具や金品などを含む、昔でいう一人前男性にとっての家財を表した漢字で、一方、「庭」は、神々に関わる儀式を行う霊廟がある神聖な広い場所の意味があるとか。
俗っぽくて限定的でギラギラした欲や男性的所有者意識が垣間見える「家」と、神との交信による魂の浄化や精神的な解放、空間的な広がりを連想させる「庭」が合わさって、一つの「家庭」という単語になってるのが面白い!って、同居人は思ったんだって。
ちなみに、庭仕事の意味に関しては、ドイツの文豪ヘルマン・ヘッセが、『庭仕事の愉しみ』っていう本で色々深いことを書いているらしいこともわかったんだって。同居人は、早速買って読んでみるつもりらしいよ。ヘルマン・ヘッセって、何かを読んだことあるような、ないような…どんなお庭観なのか、楽しみだね!