100年夢庭日記

築100年超の古民家に住む猫のつぶやき

霧の町

今朝ゴミ出しに起きたら、あたり一面霧がかかっていたんだって。この町は盆地だから、早朝に霧がでることは度々あるんだけど、8時を過ぎても霧が残ってるというのはちょっと珍しいんだって。

霧といえば、これはまだここに定住する前の話らしいんだけど、同居人と隣人が、初めてこの家で年末年始を過ごした時のこと。大晦日の0時を回った頃、隣人の発案で、初詣がてら歩いて近所の探険に出掛けることにしたんだって。そうしたら、外は一面濃い霧…

神社や出店の灯りがあるわけでもなく、騒いだり出歩いたりしている住民もおらず、車も通らず、ただひたすら暗闇と霧の中を歩いていったんだってさ。よく知らない土地だし、足音以外は無音で見通しも極度に悪くて、探険というより不安の方が大きくなって、いいかげんもう引き返そうかと思ったその時…遠くの方にかすかなかがり火が見えたんだって。

近づいたら、小さな人だかりがあって、そこで同居人と隣人はようやくちょっと安心したんだって。その人たちが無言で見つめていたものは…この続きは、またいつか。

ちなみに私はその時は、前に住んでいた家のこたつにもぐりこんで、ぬくぬくしていましたよ。そういえば、あの小さな一人用こたつは人にあげちゃったけど、今年は新しいやつ買わないの?

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