100年夢庭日記

築100年超の古民家に住む猫のつぶやき

雨音を聴きながらタヒチを思う

ヘルマン・ヘッセ氏の何かを昔読んだ気がしつつ、いっこうに思い出せない同居人は、今日の雨音を聞いて突然閃いたらしく「なんか、タヒチ島が舞台のやつだっけ?その小説のタイトルもわからん…」ってブツブツ言いながら、調べはじめたよ。けど、それは結局『月と6ペンス』っていう、全然違う作家さんが書いたものだったんだって。サマセット・モーム氏ですね。サマセット・モーム、ヘルマン・ヘッセ…リズムが似てる?

ちなみに、『月と6ペンス』の中身はほとんど忘れちゃたらしいんだけど、同居人が好きな画家ゴーギャン氏をモデルにした小説で、南の島のスコールの描写が素晴らしくて、雨の匂いや音がリアルに迫ってくる感じが好きなんだって。

ちなみに、サマセット・モーム氏は、ティアレの香りを嗅いだ者は必ずこの島に戻ってくる、って言ったらしいんだけど、ティアレってどんなお花でどんな香りなんだろう。同居人が調べてみたら、ティアレ・タヒチというお花に行き着いたみたい。葉っぱもお花もクチナシに似てる…と思ったら、やっぱりクチナシの仲間で、ハワイや日本でも咲くことは咲くけど、タヒチのものとは香りが違うらしいよ。タヒチの人にとっては特別なお花で、国花なんだってさ。

それと、タヒチを題材にした小説を調べた時に、ちょっと気になる小説も見つけたらしいよ。村山由佳氏の『ありふれた愛じゃない』。これは恋愛小説らしい。同居人は桐野夏生ファンということもあって、普通の恋愛小説っていうのはあまり読んだことないらしいけど、たまにはいいかも…

強烈な日差しと豊かな色彩が溢れるタヒチだから、普段の生活で曖昧になってる自分の心や生き方が、くっきりはっきりと浮かび上がる感じ?もしかしたら、新鮮なウニを割って海水で洗って食べさせてくれるような男性が出てきて、あのティアレ・タヒチも登場するかも!

同居人は心身が疲れると、南の島の物件探しをやって癒されているらしいんだけど、南の島に惹かれる気持ちはいつかタヒチに通じるかもね。ちなみに、今まで一度もタヒチに行ったことがない同居人だけど、親友が新婚旅行でタヒチに行った時にお土産で買ってきてくれた貝の指輪を大事にしてるんだって。いつか本当にタヒチに行けたらいいね!

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