去年の春先、ホームセンターの園芸コーナーのほんとの隅っこに、値引きシールもすりきれた感じのグレビリアの鉢が置かれていたんだって。グレビリアってどんな植物なんだろう?と思って、色褪せた説明文を読んでみたら、もとはオーストラリアの植物で、蕾や花の形がちょっと変わっているらしく「次々と変化が楽しめて、様々なポテンシャルを秘めた植物」みたいなことが書いてあって、なんだかすごく心が惹かれたんだって。
オーストラリアの植物だから和風の庭に合わないかな~…って思いつつ、「次々と変化が楽しめる」「ポテンシャルを秘めた」っていうフレーズにやっぱり抗えず、そのくたびれたグレビリアを購入。
とりあえず、北陸はオーストラリアよりも雨が多そうだから、地植えにはせずに、一回り大きな鉢に移してあげたんだって。そしたらグレビリアが急に元気になって蕾をつけて、華やかな房状のお花を一つ咲かせてくれたらしい。まるで、「ありがとう♪」ってグレビリアに言われた感じで、同居人としてはちょっと幸せな気分になったんだって。
そして今年は、蕾の数が増えて次々と色づき、大変賑やかな感じになったらしい。グレビリアは別名ハゴロモノマツという名前で、その名の通り、天女の羽衣のような神秘的な色と形のお花だと思うんだってさ。