100年夢庭日記

築100年超の古民家に住む猫のつぶやき

明日の孤独死

深夜のTVで「孤独死」を扱っていたから見てみたんだって。同居人は前々からこの問題に関心があったらしいんだけど、100年生きる気満々の同居人でも、実際にはいつ死ぬかわからないわけだから、やっぱり気になるらしい。人も猫も一寸先は闇だよ!って同居人は言うけれど…まあ、私はあんまり気にならないけどね。

で、その番組に登場したのは、孤独死現場の清掃や脱臭や遺品整理を請け負う特殊清掃の仕事をしている女性と、故人の知人や家族や元家族。その特殊清掃人の女性は、現場の様子をミニチュア作品として表現することで、広くこの問題を身近なものとして知ってほしいと思っているんだって。うん、このミニチュア作品は同居人も見たことある!すごくリアルに、そして丁寧に作られていたから、印象に残っていたらしい。

日本の単身世帯は年々増えてきていて、国の試算では、2040年には40%の人が単身での生活になるとか。さらに、「孤独死」というと高齢者のイメージが多いけど実際に一番多いのは働き盛りの50~60代で、行政の介護や見守りにつながる65歳「以前」の人が半数以上を占めるらしい。知らなかったな~。

それに「孤独死」という響きは文字通り孤独なイメージを呼び起こすけど、決して全員が孤独なわけではなくて、亡くなった現場には、亡くなる直前まで丁寧に生きていた形跡や、離れて暮らす家族や元家族を心の支えにしていた形跡が残されていることもあるんだって。一方では、隣り合った二世帯住宅に暮らしているのに親が孤独死して、子どもに連絡しても遺品すら取りに来ないという場合も結構あるらしい。

そう考えると、どうやら孤独死というのは、社会的な役割(家庭内の役割、職場の役職、町内会の役職など)+社会的なつながりや見守り(行政、民生委員、ボランティア、訪問介護・医療、新聞配達や郵便局の人、趣味の教室、行きつけのお店の人、近所の人、近所の居場所など)+親しい人(友人、恋人、家族、親戚)の数と、物理的な距離+親しい人との情緒的な距離と双方向の連絡頻度が関係しているのかな?と思った同居人。

以前から、ポットのお湯の減り具合で親の安否を見守るサービスがあったけど、ほどよい距離感で社会的な見守りを強化するべく、地域の見守り活動やLINEを使った見守りサービスなど、新たな取り組みも始まっているらしい。そして、冬場のトイレや浴室での孤独死に多いヒートショックによる突然死を予防する取り組みも重要。便座やトイレ、浴室や脱衣場を暖めるだけで予防できるらしい。

なるほどな~。同居人としては、親にこまめに連絡するとか、家族や職場の人以外との繋がりも大切にするとか、便座をあたためるとか、とりあえず今できることをしようと思ったらしいよ!

 

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カエルの入浴を眺めるとか…

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ピビン冷麺の盛り付けを変えてみるとか、ちょっといい竹輪にしてみるとか…

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私と見つめ合ってみるとか…そうやって、毎日を楽しく丁寧に生きることにしよう。