100年夢庭日記

築100年超の古民家に住む猫のつぶやき

手の中の温もり

昨日の夕方、同居人が仕事先で上の階に用事があって、さあ終わったから下に戻ろうと思ったら、なにやら激しい羽ばたきと鬼気迫る感じの鳥の鳴き声が聞こえたんだって。

何だろう?と思って扉を開けたら、すぐそこにツバメが1羽いて、建物の内部に迷い込んで、行き止まりのベランダの窓に向かって突進しては頭を打ち付け、また別の窓に突進しては頭を打ち付け…と大騒ぎ。

とりあえず、ベランダの窓を開けてあげたら勝手に出ていくかなと思って、一旦ベランダの鍵をとりに戻って再び見に行ったら、今度は階段横にある2階と3階の踊り場付近の小窓に向かってバタバタしていたんだって。

それで、とりあえずゼイゼイハァハァしてるツバメを指にとまらせてみたら「とまった♪手乗りツバメだ♪」と喜んだのも束の間、すぐにバタバタし始めてうまく運べなかったから、今度は、上からみたらハート型になった紺色の両羽を慎重に畳んで、片手で体を羽ごとホールドして1階まで降りて、手を開いたら、1秒後にパーッと夕空に飛んでいったらしい。

それにしても、いつも、我が家にツバメが巣を作ってくれないかなと願い続けている同居人は、今回のことでますますツバメが好きになったんだって。ホールドした時、一瞬「噛まれるかな…」と思ったけど、全然噛まなかったし、文鳥よりも小さくて軽くて、そしてお腹がほんのり温かくて…。ツバメを持つなんて普段なかなかできない体験だから、同居人はすごく感動したんだって。

こんな時、うちのロイヤルミルクティー(文鳥)なら、パチンと音が鳴るくらい思い切り噛むし、それが結構痛いんだけど、あのツバメはじっとしてたな。たくさん暴れて疲れちゃってたのかもしれないけど。それにあの立派な羽!あの羽で、遠い国から海を越えて渡ってくるんだよな…あのツバメ、ちょっと方向音痴みたいだけど、この先も元気にちゃんと迷わず旅することができますように…☆彡

 

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