100年夢庭日記

築100年超の古民家に住む猫のつぶやき

ガレとガレ風の間

エミール・ガレといえばキノコ型のランプで有名な、フランスのガラスの巨匠。同居人はガラス工芸品が好きだから、ガレの名前はもちろん知っていたんだけど、きっと自分には手の届かないものだろうと思っていたんだって。ところが、同居人の大好きなヤフオクにはガレの作品がたくさんあって、中には数万円以内のものもたくさんあったから、ちょっと気になったらしい。いや待てよ、ガレは偽物も多いって『なんでも鑑定団』で言ってたからなあ…どうやって見分けるんだろう?

で、調べてみたら、確かにガレの作品は作者が存命中から大人気で、偽物がたくさん作られたため、ガレ自身が模倣されないように工夫したり、偽物を作った相手を訴えたりしていたらしい。それでも偽物作りが絶えないくらい人気だったんだって。大変だね!さらに、死後も偽物は作られ続けていて、今は大半の偽物は中国かルーマニアで作られているらしい。

ガレ作品の見分け方で一番簡単なのは、サインがどこにあるか見ればいいらしい。花瓶の半分より上にサインがあったら偽物。本物は下の方にサインがあらしいよ。さらに、サインの形でも、年代や真偽がわかるみたいだけど、複雑だからパス。

あと、ルーマニアのガレ風の作品には、「ガレ」のサイン以外に「Tip」と書いてあるのが目印なんだって。へぇ〜、知らなかった!

あとは、値段が高いと本物で、数万円のものは偽物の可能性が高いらしい。ふむふむ。

そして、最後の見分け方は、描かれているものが写実的かどうか。よくあるのは、お花と葉っぱの組み合わせが全然違うパターン。そういうのは偽物なんだって。ガレはとても写実的に描くから、植物の特徴を忠実に再現するんだってさ。

よし、じゃあ、これでヤフオクの気になるガレをみてみよう!と思って改めて見てみたら、小さく側面に「Tip」の文字が見えたり、クロッカスの花になぜかアザミの葉っぱがついていたり、どうみても紫陽花の花には見えないものが描かれていたり…結局、同居人が「お気に入り」にしていたほぼ全てのガレはガレ風であることがわかったらしい。残念だけど、わかってスッキリしたらしいよ。

それにしても、偽物職人はなんで花に適当な葉っぱをつけるんだろう?クロッカスの細い葉っぱよりもアザミの葉っぱの方がデザイン的に目立つと思ったから?それか、偽物職人はガレとは対象的で、自然や植物になんの関心もなくて、適当に描いてしまったのか?うーん、不思議。

 

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同居人がオモチャを改良してくれたよ!

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へへ…いいでしょ♪

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べ~!