第一次世界大戦と第二次世界大戦の戦間期に、物理学者のアインシュタインと精神分析医のフロイトが、「人はなぜ戦争をするのか」っていうテーマで文通した内容が本になっていて、昔チラッと読んだことがある同居人。
最近の同居人は、まさにそのテーマを考えていることが多いらしい。いつも、喧嘩はダメとか強盗や殺人はしちゃダメとか言っている大人が、戦争になるといろんな理由つけて他人の土地や物を奪ったり、ミサイルをどんどん撃ち込んで人を殺しまくってる、その矛盾。
そんなのおかしいよ!平和が一番だよ!って思いつつ、暗殺とか病死に期待してる自分や、どこかの勇敢な国やアクション映画の主人公なみの勇者が大活躍することを期待してる自分がいて、そんな時にハッと自分の内なる攻撃性に気がつくらしい。
ちなみに、フロイトもアインシュタインも二人ともユダヤ人なんだけど、もしユダヤ人が大勢虐殺された第二次世界大戦の後に文通したら、また違う内容になっていたのか、それとも同じ内容になるのか…それはわからないけれど、アインシュタインはやっぱりこの同じテーマを選んでフロイトと話し合うだろうなと同居人は思うらしい。