100年夢庭日記

築100年超の古民家に住む猫のつぶやき

かわいい君の名は・その1

寝る前にTVをつけていたらたまたま動物番組になって、同居人がチラッと画面を見た時には、ノソノソ歩くずんぐりむっくりした動物のまぁるい後ろ姿と、タヌキみたいな太い尻尾が見えたから、「あ〜、これはきっとタヌキか、もしくは太った大型のネズミの仲間かな…」と内心思っていたら、次の画面ではその動物を正面から撮った画像に切り替わって、そこにワイルドな猫らしき顔が写っていたから思わず二度見した同居人。

タヌキでも大型のネズミでもなく、猫だったなんて!その名もマヌルネコっていうらしい。モンゴル語で「小さい山猫」っていう意味で、その名の通り、私と変わらないくらいの大きさの猫らしいんだけど、モンゴルの大平原で太古から逞しく生き抜いてきた野生の猫なんだって。

モンゴルって、冬はマイナス何十度の世界で遮るものが何もなくて地吹雪もひどいみたいなんだけど、マヌルネコは雪の上に伏せて岩に擬態してやり過ごすらしい。だから寒くないように冬毛はモフモフで、たっぷりの皮下脂肪を蓄えているんだって。

一方、夏には極度に乾燥して灼熱の大地になるから、短い夏毛になって体重も半分に落として、ガリガリの状態で乗り切る。夏の終わりからはネズミをいっぱい狩って栄養を蓄えながら 、平原にわずかにある岩場で子孫を増やす。そして、約3ヶ月で子どもたちを自立させた後は、親猫は自分の良い縄張りを子どもたちに譲って、次の冬に備える。逞しいな…

 

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え?私はモンゴルの大平原じゃ生き抜けないだろうって?

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まあね!私、そんな広いところ、苦手かも(^_^;)でも、ネズミを狩るのは興味あるよ!

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良い縄張りを子どもらに譲って、自分は隠れる場所の少ないエリアに移るって、マヌルネコの親心だにゃ〜!