久しぶりに山に登ったら、あちこちに白いコブシの花が咲いていたんだって。コブシは木の陽当たりによってはもう終わりかけで、地面には白い花びらがハラハラと落ちていたらしい。まだ若芽が出たばかりで寒々としている他の木々の枝の間から、チラチラ見えるコブシの白…コブシって、春の山を彩ってくれているんだね。
ところで、同居人は花粉症というわけじゃないのだけど、山道を歩いているうちに鼻がムズムズしてきたんだって。鼻をかみたいけどティッシュを忘れてきて、隣人にも聞いてみたけど、隣人は見事に手ぶら。「そこら辺の葉っぱでかめば?」って言われたらしい。葉っぱかあ…
落ち葉じゃカサカサだし、緑の葉っぱでも選択を間違えて鼻がかぶれたらやだなー…と思いながら歩いていたら、いいのが見つかった!それは地面に落ちているコブシの花びら。コブシとか木蓮とかって、花びらが白くて柔らかそうで、なんかティッシュみたいだなって前から思ってたんだよね。
試しに、ほんとにコブシの花びらで鼻をかんでみたら、花びらからほんのりと上品な良い香りがして、ひんやりしっとり適度な湿度があって、ティッシュに比べると面積は小さいけど、それでも鼻をつまむには十分な大きさと柔らかさ。最高に贅沢な、春の山のティッシュ見っけ( ´艸`)