100年夢庭日記

築100年超の古民家に住む猫のつぶやき

数々の宿題に追われる隣人・その1

最近、「とある事情」から、同居人に言われて渋々、週一回平日の仕事帰りに夜の絵画教室に通いだした隣人。本当は日本画をやりたかったみたいだけど、夜は油絵しかなくて、今はその油絵コースでひたすらデッサンを練習してるらしい。

そこで「ミレーみたいな写実的な絵を描きたい」とか「家でも絵を描いている」とか言ったもんだから、いつも隣人をマンツーマンで指導してくれてる若い先生に、「なんかよくわからないけど相当ヤル気がある人」と勘違いされたらしく、「毎日1枚、むいた果物をデッサンする」という宿題を出されてしまったらしい。

それで、最近隣人は仕事から帰った後もなんだか忙しそうなんだって。いつもは「ブログの原稿はまだ?」とか「仕事から帰ってくるのが遅すぎる」とかしか言わなかったのに、最近は自分の宿題をするのに必死すぎて、「今日はデッサンに2時間かかって疲れた」とか「この部分がどうしてもうまく描けない」とか、ヘロヘロだけどなんだか楽しそうで、同居人への文句は二の次になってるらしい。

ただでさえ過集中傾向のある隣人。それが本業の仕事にはいきてるんだけど、趣味となると…隣人は器用だけど飽きっぽい一面もあるから、この新しい出会いを楽しんで、じっくり長〜く続けられる趣味になればいいな、と同居人は思っているらしい。それにしても、同居人は自分がやる予定の趣味を隣人が先にやりだして、もしかしたら床の間に隣人が描いた掛け軸が飾られる日がくるかもしれないと思うと、人生ってわからないなと思うんだってさ。

 

初めて私を描いてくれたよ。なんか私ちょっと太って見えるけど、 同居人はこの絵がお気に入り

二度目に私を描いてくれたよ。1週間で急に上達してない?

桃もナイフも難しそうで、宿題の難易度を自分で上げてることない?だけど、隣人は自分が食べたい果物をデッサンしたいらしい。