100年夢庭日記

築100年超の古民家に住む猫のつぶやき

人はなぜ着るのか

同居人は最近また着付けを再開したのだけれど、着付師になるための最終段階のコースに行くかどうしようか迷ってるうちに、先生に背中を押される形で最終段階にすすんだものの、やっぱり適当な性格の同居人にはいろいろな着付けの決まりを覚えるのが難しくて、先生から何回も注意されてはマスクの下でアヒルみたいな口になってるんだって。

だけど、その最終段階に行く前には隣人にもちゃんと相談して、その時は頑張ろうと思ったから、何十万も払っちゃったし、しかも練習はペアでやるから、「私、やっぱ全然向いてないと思ったんで辞めます」なんてとても言えない状況なんだって。今のところ、仕事のストレスが10だとすると、草むしりのストレスは30で、着付けのストレスは堂々の100を越してるらしい。

何がストレスかというと、①レッスン当日の朝に絶対に着物を着ていかなきゃいけないこと、②そのために早起きしなきゃいけないけど前夜は遅くまで仕事で寝不足→だけど座学では居眠りできない、③求められるレポートの書き方が独特、④気が張りつめているから前夜ほとんど眠れず便秘、⑤着物の専門用語(例えば、トモエリとかオクミツケセンとか)がよくわからなくてまごまげしてると注意される、⑥複雑な帯結びを全然覚えられない(特に作り帯)、⑦たまにやる縫い物(襦袢に何かをくっつけるとか)が覚えられない、⑧貴重な休日だけど、朝から夕方までのレッスンで燃え尽きてそのあと何もできなくなる、⑨レッスンの持ち物の専門用語(帯座とか)がいまいちわからない、⑩年末に査定(筆記試験+小紋を自分で着る+黒留袖を人に着せる)があってクリアしなきゃいけない、11こんなに苦労して免許をとっても、将来おそらく着付師にはならない…

う〜ん、何十万も払ってストレスばかりで、何のためにやってるんだろう?難しいことにチャレンジするという修行?ハンモックに揺られながら、ボビはいいよな〜と言いだす同居人。ボビみたいに、人間も裸で生活すれはいいんじゃない?そうすれば着物なんて存在しなくなるわけだし、レッスンにも行かなくて済むし…だってさ。だいぶ、きてるね。そのうち楽しくなってくると先生は言っていたけど、ホント?

 

着付けに行く時の同居人の顔真似

先生に注意された時の同居人の顔真似

嫌だけど一生懸命頑張る同居人の顔真似