100年夢庭日記

築100年超の古民家に住む猫のつぶやき

黒部の紅葉

最近朝がめっきり寒いから、目が覚めたらすぐに廊下のドアを開けて同居人の寝室の前まで行って、ちょっと扉をカリカリして開けてもらって、すばやくお布団に潜り込むのが日課になっている私。同居人も寒いから、廊下の私の気配をすぐ察知して開けてくれるの。お布団に潜り込む時にはもう嬉しすぎて、もみもみとゴロゴロが止まらない!

この寒さで、全国的に一気に紅葉が進んでるみたいだけど、我が庭の中央にある、大きなドウダンツツジはどうも発色がイマイチ…夏に植木用のバリカンを買って、嬉しくなった隣人がまあるくするためにたくさん刈り込んだのだけど、それも影響してる?

樹形を整えようと思うと剪定しないといけないけど、やり方やタイミングが難しくて、花がうまくつかなかったり表面の葉っぱが削られて紅葉がイマイチになったりするから、難しい。同居人と隣人は、通信教育で庭園管理士の資格をとる話もしてるけど、とりあえず、やってるうちにだんだんうまくなるといいね!

紅葉と言えば、嵐山とか神護寺はじめ京都のお寺が有名だけど、同居人としては、富山県の黒部峡谷の紅葉が好きなんだって。黒部峡谷にはトロッコの沿線に秘湯が点在していて、この時期には各駅から宿までずっと錦のカーペットが続くんだってさ。例年11月の下旬には雪のため閉山しちゃうから、閉山前の最後のお楽しみ…だけど今年は行けそうにないのが、残念なんだって。ちなみに、新緑と山菜の時期の黒部峡谷も大好きらしいんだけど、それはまたいつか。

そんな黒部峡谷の秘湯の一つに黒薙(くろなぎ)温泉があるんだけど、そこの内湯には、同居人がずっと心惹かれる詩が飾られているらしい。田中冬二氏が黒薙温泉を描いた詩。

ぢぢいと ばばあが
だまつて 湯にはひつてゐる
山の湯のくずの花
山の湯のくずの花

ちなみに、作家さんのお名前は冬っぽいけど、くずの花の季節は秋。同居人の想像では、昼下がりの情景。こんな、ぢぢいとばばあに、かねてからとっても憧れている同居人。たった四行だけど、心がポカポカあたたまるね!

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