この冬は、石油ストーブで 「ッシー」というロシアのスープを作ることにハマって何度も作っていたんだけど、戦争になって作るのをやめてしまった同居人。それ以来、買ってあったお肉はずっと冷凍庫に入れっぱなしになっていたらしいんだけど、もうすぐ石油ストーブをしまうから、今日お肉を解凍して久しぶりに作ってみたんだって。
ッシーのレシピをネットに載せていたロシアの人は「このレシピから、恐ロシアのイメージを変えたい」って願っていて、当時同居人としてはロシアにそんなイメージはなかったから「恐ロシアって？」って感じだったらしいんけど、今やすっかり世界から恐れられる国になってしまったロシア…
そのロシアの始まりはキエフ公国で、ロシアとウクライナはもともと兄弟みたいな国同士。中でも、ロシアの人にとってキエフは、日本でいう京都か奈良みたいな都市なんだって。ちなみに、同居人がかつてよく行っていた京都のロシア料理店「キエフ」は、開店する時にちょうど京都市がキエフと姉妹都市になったことから名付けられたらしい。
そんなこんなで、ロシアとウクライナ両国の料理は重なるものが多いんだって。例えば、ロシア料理として有名なボルシチもウクライナ発祥。作り方もッシーに似ていて、全体的にロシアもウクライナも、野菜多めの煮込み料理が多いみたい。
ボルシチは日本で言えばお雑煮みたいな感じで、各地で特徴があるらしいんだけど、ウクライナではビーツを使った赤いボルシチが定番なんだって。ボルシチの鮮やかな赤と、サワークリームの真っ白のコントラストは素敵そう。このボルシチにパイ生地で蓋をして焼くレシピもあって、これまた美味しそう！いつか、ビーツが手に入ったら、ぜひ作ってみたいらしいよ。
久しぶりに作ったッシーは、やっぱり変わらず優しい味がして美味しかったらしい。 ロシアにもウクライナにもいろんな素晴らしい文化があって、たくさんの人々が暮らしている。もうすぐ侵攻から1ヶ月。どうか早く、この戦争が終わりますように…
