「ウクライナの忠犬ハチ公」と呼ばれていた秋田犬に新しい飼い主さんが見つかったニュースを知って、ホッとした同居人。犬の名前はリニ。ここのところ、リニのことがずっと気になっていたんだって。
リニの飼い主の女性は、今から約1ヶ月前にロシア軍に乱暴された上に殺されてしまったんだって。でも、リニは飼い主がいつか戻ってきてくれることを信じて、家の前でずっと待ち続け、ボランティアの人が連れ出そうとしても拒否。その場を決して動こうとしなかったらしい。近所の人が餌を届けたりしたけど、日に日に痩せてボサボサの状態になっていったリニ…
そんなリニの存在を知った愛犬家が、自分が飼っている秋田犬を連れてリニに会いに行って一緒に連れ帰ろうとしたけど、その人が持って行った餌を食べずにその場を離れることをやっぱり拒否。
でも、その人は諦めずにそれから毎日リニのところに通って、少しずつ関係を築いていったみたい。ある日ついに餌を食べて、心を許して、リニは新生活をスタートすることに。今では新しい飼い主さんの飼い犬ともすっかり友達になったらしいよ。
戦争のニュースの時、破壊された町をあてもなくうろつく犬や猫の姿が映されることがあって、そのたびにハッとする同居人だけど、人間の戦争は他の動物たちの命や生活も脅かしてるということなんだよね。
そういえば、亡くなった飼い主を待ち続けるリニの隣にじっと佇んでリニを慰めていた近所の黒猫は、今ごろどうしているだろう…あの猫もどうか無事で、安全な寝床があって、満腹でいてほしいと思うらしい。