100年夢庭日記

築100年超の古民家に住む猫のつぶやき

タケノコとかけて、文化ととく

今年はタケノコの表年つまり豊作らしいのだけど、今のところ、誰からも現物をもらえていない同居人。だけど、なぜかタケノコご飯だけはこれまでに2回もおしょうばんに預かって、やっぱり美味しいな〜としみじみ思ったらしい。特に、大きめのタケノコを刻んだ人参や油あげと一緒に濃い目に甘辛く味付けして炊いて、それを白ご飯に混ぜこんだおにぎりは絶品。タケノコご飯のタケノコは素材の香りを生かした薄味&細かく刻むイメージがあったけど、あえて大きめに切ってもゴロゴロして美味しいんだな〜と思ったらしいよ。

そういえば、焼きタケノコとタケノコのお刺身に長年密かに憧れていたことを思い出した同居人。たけのこを煮るのは自分でも作ったことがあるけど、お刺身や焼きタケノコはアク抜きしないわけだからよっぽど新鮮じゃないと難しそうだから、貴重だよね(^p^)

そんな貴重なたけのこ料理に出会うためにはどこに行ったらよさそうかと言うと、福井ならタケノコで有名な宮崎地区。富山は西田(さいだ)地区と黒河地区。石川は内川(別所)地区。

特に金沢市の内川(別所)地区はまちなかからも近いわりにのどかな丘陵地帯で、ログハウスで薪ストーブ炊いても庭で焚き火をしても苦情がこなさそうだし、カモシカも普通にいたし、同居人の親も「見晴がいいから」という理由でお墓を買った(生きてるけど…)し、美味しいお蕎麦屋さんもあるから、なんとなく好きなんだって。この家を買う前には、その地域の古民家を見に行ったこともあるくらい。

…と思ったら、同居人が石川を去ってから、内川(別所)地区のタケノコ料理文化に「異変」が起こっていたらしい。もともとその地区では、農家の人がたけのこの季節だけ自宅を解放してたけのこ料理を振る舞うお店になるという文化があったらしいんだけど、高齢化で年々そうしたお家が減って、そのうえコロナもあって、同居人がいつか行きたいと思っていた「小坂」もついに昨年閉店(>_<)知らなかった…

「小坂」秘伝のタケノコご飯の作り方(新鮮なたけのこを米ぬかなしで茹でて、その茹で汁でご飯を炊く)が、県外出身のある若者に受け継がれたニュースを知って、少しだけほっとしたらしい。文化というものは、こうやって消滅したり受け継がれたりしていくんだな。いつか行きたいと思うばかりじゃダメで、行きたいと思った時に行かないと!そして、自分の身の回りにある素晴らしい物や文化を大切にしなきゃ!としみじみ思った同居人であった。

洗濯物の中でくつろぐ私。



にゃに?
寝よ〜っと。