100年夢庭日記

築100年超の古民家に住む猫のつぶやき

生きていたクマバチ

先週末に、道に落ちていた飛べないメスのクマバチを葉っぱに載せて庭のサツキのお花の近くに置いた同居人。翌朝にはまだ同じ所にいて、その夜には雨が降ってきたから、仕事が終わってすぐ見に行ったらお花の中に顔を突っ込んでいて、その翌日にはいなくなっていて近くの地面を探したけど見当たらなかったから、あのハチはもう死んでしまってサツキの株の中に落下したのかとガックリしていたんだって。

そしたら、今日はなんと庭の石の上にあのハチが日向ぼっこしていたらしい。2日ぶりの再会!生きていてよかったなあ!ハチは、手足で盛んに雨に濡れた黄色のもふもふベストや胴体を擦って乾かしていて、なんとか飛ぼうとがんばっているみたいだったけど、やっぱり左の羽根(特に小さい方の羽根)がうまく動かせず、丸い体は一向に持ち上がらず。同居人は近くで見ていて、辛い気持ちになったらしい。

見上げると頭上には満開のムラサキシキブ。ハチたちがブンブン飛び回って花粉や蜜を集めていて、ホントはキミもあんな風にたくさん飛びたいよね。同居人は剪定がてら、ムラサキシキブのたっぷり花が付いた枝をハチに差し出したら、モゾモゾ歩いて枝にとまってくれたらしい。そのまま、そーっと苔の上に枝を置いた同居人。ムラサキシキブの下で、ムラサキシキブの枝にとまったクマバチは、また夕方から雨が降ってきても、ずっとそこにとまっていたんだって。

今朝はピカピカのいい天気。あのハチは…と様子を見に行った同居人。やっぱり苔の上のムラサキシキブの枝にとまっていて、朝日を浴びて日向ぼっこをしていたらしい。まだ飛べないみたいだったけど、心なしか、羽が前より綺麗に揃ってたたまれている感じがしたんだって。

それからお昼にもう一度見に行ったけど、その時にはもういなくなっていたらしいよ。その辺りの地面や蜘蛛の巣も探したけど姿がなくて、もしかして雨や太陽の力で羽根の不具合が回復して、本当に飛べるようになったのかもしれないって同居人は思っているんだって。クマバチの寿命は約1年。これからが活動のハイシーズン。どうかご無事で…

 

2日ぶりの再会

黄色のベストがぺちゃんこで、前よりしょぼくれて見える…

同居人がさしだした枝に登ってきた。これで少し栄養とれるといいんだけど。

やっぱり左の羽根がおかしい(>_<)

一休み。

花粉団子をつけて飛び回るミツバチ。今ごろあのハチもこんな風に飛べていますように。