今朝、といっても10時半くらいのことだけど、かすかな鳥の羽音で目が覚めた同居人。お布団の中の私は同居人のお腹の横あたりで爆睡中。これはもしかして…いやいやいや、あれはつい先週の出来事だし、今回は庭で遊んでいる鳥の羽音かもしれないし、ボビも反応してないし…と無理やり自分を納得させて、再び目をつぶった同居人。
それでも、廊下から時折聞こえる羽音…寝室には、明け方に同居人が私のために15センチほど開けてくれた障子があって、同居人は私を起こさないように寝た姿勢のまま慎重に、そーっとその障子の隙間から廊下を伺ったんだって。
そしたら、羽音はやっぱり廊下の左から右、右から左と聞こえて、障子の隙間からは見えない天井近くを音が移動したかと思ったら、ついにどこかにぶつかった音!私もその音で目を覚まして、もう観念した同居人は、廊下に出ることにしたんだって。
そこには、やっぱり数日前と同じシジュウカラが1羽。同じ個体かどうかはわからないけどね。私は急にテンションがあがって、羽ばたく小鳥と一緒のスピードで、一緒の方向に向かって長い廊下を猛ダッシュ!パニクった小鳥はピイピイ鳴きながら反対方向に飛んでいって、私は同居人にまたリビングに閉じ込められたってわけ。同居人は、今回は網は持たずに、前回と同じ窓を全開にしたら、なんと30秒もたたないうちに、小鳥はすいっと自分で出ていったらしい。
さて、二度あることは三度ある…もう、今日という今日は絶対に侵入経路を確かめる!と固く決意した同居人は、まず廊下をくまなく調べて何か残留物がないかチェック。そしたら、廊下の突き当たり近くに、今度は白いパサパサの塊が落ちていたんだって。無臭。今回のこれは…白ご飯の乾燥したやつ?
他にも何かないか見てみると、カーテンレールの上にも小さなご飯の塊が…もしかしたら、このあたりから小鳥が入った?椅子を廊下の突き当たりに持っていって、そのご飯がのってるカーテンレール付近の長押(なげし)を、ある角度から注意深く覗いてみたところ…
穴、発見!!
これは、シジュウカラもセミも余裕で入れる大きさ。しかも、廊下の長押にそって、そういう穴がたくさん点在していることがわかったらしい。そして、さらに謎なことは、廊下に落ちていたご飯の塊が、長押の中の穴の近くにもあるのが見えたんだって。
なぜご飯?なぜ長押?なぜ穴?今回侵入経路が特定できたのはいいけど、だいたいなんで小鳥は入ってきた穴から外に出ていかないの?っていうか、どうやってこの無数の穴を塞いだらいいの?途方にくれた同居人。
夜、とりあえず隣人に侵入経路を報告。ご飯の塊については見解がわかれて、土壁の糊として使われたものが剥がれて落ちたのではないか?というのが、同居人の見解。シジュウカラが運んだ、もしくはネズミが運んだというのが隣人の見解。確かに、シジュウカラが巣を作ろうとして入ってきた可能性はあるかも…。それに、普通土壁に使う糊は海藻糊で、ご飯を糊として使っていたのは奈良時代のことらしい。この家は、実は奈良時代からあったとか?…そんなバカな!
隣人は今週末、長押に板を打ち付けると息巻いているけど、そんな簡単にうまくいくのかな…とりあえず、廊下が長くて全ての長押を調査できなかったから、週末に調査して対策をねるんだって。ご飯の謎は残るけど、侵入経路はわかって良かったね!